11-4-2:OBOG(卒業生)への感謝

11週目:感謝の気持ちを持つ
【目 標】
感謝の気持ちを持つことで、自分自身と周囲との関係をより良くし、スポーツ活動や日常生活での成長を促す。
競技者が自分を支えてくれる様々な人々への感謝の気持ちを深める事で、責任感や行動の質を向上させ、競技生活をより豊かなものにする意識を育てる。

11-4-2:OBOG(卒業生)への感謝
OBOGが築き上げてきたチームの歴史や伝統に感謝する。
OBOGが後輩たちに提供してくれる助言やサポートへの具体的な感謝を考える。
練習参加、試合観戦での応援、資金的支援、進路のアドバイスなど。
OBOGの経験談や励ましが自分たちのモチベーションになっていることを認識する。
OBOGと積極的に交流し感謝を言葉や態度で示す練習をする。
自分たちが次世代のOBOGとして何を伝えていけるか。

「OBOG(卒業生)への感謝」について考えます。
大学のスポーツチームは、一朝一夕で成り立つものではありません。
これまでチームに所属してきた先輩方、すなわちOBOGが築き上げた歴史や伝統の上に、現在の皆さんの活動があります。
OBOGへの感謝を持つ事は、自分たちがその伝統の一部であることを認識し、次の世代へつなぐ責任感を持つ第一歩です。

OBOGは、
皆さんが歩む4年の活動をすでに体験している先人です。
OBOGの発言は、その時代その時代においてベストだったもの、後悔があったものが含まれますが、各人にとって「その全てが正解であった」という事は理解してください。

今の皆さんにとって、踏襲すべき(それまでのやり方を受け継いで、その通りにやること)という話ではなくそれぞれの工夫、苦労、解決に向けての努力に耳を傾け、自らの選択の材料にするよう考えてください。
何よりも自分たちの活動だけでは手に入らない、得難い体験談となります。

1.OBOGが築き上げてきたチームの歴史や伝統に感謝する

現在のチームの基盤は、OBOGの努力や成果によって築かれている。

試合での功績、練習方法の確立、チームの文化や精神の形成。

自分たちがその伝統を引き継いでいることを意識し、感謝の気持ちを持とう。

2.OBOGが後輩たちに提供してくれる助言やサポートへの具体的な感謝を考える

OBOGは後輩たちの為に、さまざまな形で支援をしてくれている。

練習に参加してのアドバイス、試合での応援、進路に関するアドバイス、資金的支援。

これらの支援が、皆さんの成長を大きく助けている事を認識しよう。

3.OBOGの経験談や励ましが自分たちのモチベーションになっていることを認識する

OBOGが語る経験談や励ましの言葉は現在の選手にとって大きな力になる。

「自分達もこの試練を乗り越えてきた」という話が困難に立ち向かうモチベーションになる。

OBOGの経験を活かし、チームの活動に生かす姿勢を持とう。

4.OBOGと積極的に交流し、感謝を言葉や態度で示す練習をする

OBOGと接する機会があれば、感謝の気持ちを直接伝える練習をする。

「いつも応援ありがとうございます」「アドバイスを参考にさせてもらいました」

言葉だけでなく、OBOGと一緒に練習やイベントに参加するなど、態度でも感謝を表そう。

5.自分たちが次世代のOBOGとして何を伝えていけるかを考える

皆さんもいずれOBOGとなり、後輩達を支える立場になる。

自分たちがどのような伝統を残したいか、後輩に何を教えたいかを考える。

感謝の気持ちを行動に移し、次の世代への道を整える意識を持とう。

まとめ

OBOGへの感謝は、過去から現在そして未来へとつながるチームの歴史を意識する手段である。
OBOGが築き上げた伝統や提供してくれるサポートに感謝し、それを具体的な行動や言葉で表そう。
また、自分達も次世代のOBOGとして何を伝えていけるかを考える事で、感謝の気持ちが未来へと引き継がれる。

この記事を書いた人

Matsuura Masahiko
Kansai University
KAISERS Football Team
LifeSkills 365 for All Kaisers related persons.

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