19-6:失敗を次に活かす行動を起こす

19週:失敗を受け入れる
【目 標】
・フットボールでは、失敗を避けることはできない。
・失敗をどのように捉え、活かすかが、成長の鍵となる。
・様々な視点から、失敗と向き合う方法を学ぶ。
・失敗を恐れず挑戦し、それを学びに変えることでより強い選手・チームへの成長を促す。

19-6:「失敗を次に活かす行動を起こす」
失敗から学んだことをもとに、新しい行動計画を立てる。
練習で失敗を再現し、改善点を試す方法を考える。
失敗した場面をチームで再現し、成功に繋げる練習をする。
自分の行動を具体的に改善する方法を挙げ、実行する。
コーチやチームメイトからフィードバックをもらい、改善を加速させる。
失敗を活かすことで、試合での成功を目指す具体的なイメージを持つ。

「失敗を次に活かす行動を起こす」について考えます。
失敗は終わりではなく、成長の起点です。
大切なことは、失敗から学び、それを次の成功へとつなげる行動を起こすことです。
失敗を分析し、改善のための計画を立て、それを練習や試合で実践してみよう。その上で、フィードバックを取り入れながら、試行錯誤を続けることが重要です。

1.失敗から学んだことをもとに、新しい行動計画を立てる

失敗をただ振り返るだけでなく、それを元に新しい行動計画を立てることで同じ失敗を繰り返さずに済む。
具体的な改善策を明確にし、次に向けて実践することが求められる。

QBがパスのタイミングを誤った場面
試合後に映像を見直し、プレーごとの判断スピードを向上させるためにQBとWRの連携練習を強化する。

OLがブロックを外され、ランプレーが機能しなかった場面
映像を分析し、相手のDLの動きを予測するトレーニングを追加する。

ディフェンスがミスコミュニケーションにより失点した場面
スタンツで動いた後の責任GAPの確認ミーティングを設け、次回の試合前にシグナルを統一する。

失敗を次に活かすには、具体的な行動計画を立てることが不可欠である。
改善点を明確にし、それに基づいた練習や準備を行うことで、成長につなげることができる。

2.練習で失敗を再現し、改善点を試す方法を考える

試合での失敗は、実際に再現しながら修正することが有効である。
理論だけではなく、実際のプレーを通じて改善策を試し、動きの精度を上げる。

スペシャルチームのパントカバーミスを修正
試合でのミスを再現し、リターン対策としてカバーのアプローチ方法を変える。

オフェンスが特定のプレーで機能しなかった場面
試合で失敗したプレーを再現し、ブロッキングのタイミングを修正する。

DLがパスラッシュにおいて崩された場面
試合の映像を参考にしながら、スタンスやアングルの取り方を修正するドリルを導入する。

失敗したプレーを練習で再現し、改善点を具体的に試すことで実戦での対応力を向上させることができる。

3.失敗した場面をチームで再現し、成功に繋げる練習をする

個人の失敗だけでなく、チーム全体のミスを再現し、どうすれば成功に繋がるかを議論しながら修正することが重要である。

試合終盤の2ミニッツオフェンスでの時間管理ミス
実際の状況を再現し、時間を意識しながらプレーを選択する訓練を行う。

レッドゾーン内でのスナップミスが続いた場面
同じシチュエーションを練習で作り、スナップの精度を上げるドリルを追加する。

ディフェンスがスクリーンプレーに対応できなかった場面
相手のスクリーンプレーを再現し、LBやDBの対応策を試す練習を行う。

試合での失敗をそのままにせず、練習で再現しながら修正することで、実際の試合で同じミスを防ぐことができる。

4.自分の行動を具体的に改善する方法を挙げ、実行する

失敗を繰り返さないためには、具体的な改善策を実行に移すことが必要である。
小さな部分からでも変えていくことで、大きな成長につながる。

OLが低い姿勢を保てずに押し込まれた場面
フォーム改善のために、スクワットやコアトレーニングを増やす。

QBがプレッシャーに弱く、視野が狭くなった場面
ポケット内の動きを意識した練習を増やし、落ち着いてプレーする練習を行う。

WRがプレッシャーによりキャッチミスをした場面
プレッシャー下でのキャッチ練習を増やし、試合環境を想定した練習を取り入れる。

失敗から得た課題を、自分自身の行動でどう改善するかを明確にし、継続的に実践することが重要である。

5.コーチやチームメイトからフィードバックをもらい、改善を加速させる

自分の視点だけでなく、他者の視点からフィードバックを受けることでより効果的な改善策を見つけることができる。

チームミーティングでQBが自らのプレーを振り返る
チームメイトからの意見をもらい、次の試合で活かすポイントを整理する。

DLが相手のOLを突破できなかった場面を振り返る
コーチと映像を見直し、パスラッシュのテクニックを改良する。

WRがルートランニングを改善するためのフィードバックを受ける
QBからの意見を取り入れ、タイミングを調整するための追加練習を行う。

他者のフィードバックを積極的に受け入れることで、自己分析では気づかなかった改善点を発見し、成長のスピードを加速させることができる。

6.失敗を活かすことで、試合での成功を目指す具体的なイメージを持つ

失敗を乗り越えた先にある成功を明確にイメージすることでより強いモチベーションを持って取り組むことができる。

前回の試合でのターンオーバーを克服し、次の試合で勝利する
ミスを分析し、改善策を練習で実践し、次の試合で成功するイメージを持つ。

パスカバーのミスを修正し、インターセプトを成功させる
ビデオを分析し、正しいポジショニングを学び、次の試合で成果を出す。

ブロッキングミスを修正し、RBがロングゲインを決める
練習で修正したプレーが試合で成功し、チームの勝利に貢献する。

失敗を乗り越えることで成功につながることを意識し、試合で成果を出すための具体的なイメージを持つことが重要である。

アドバイス

失敗を次につなげるためには、「分析」「改善」「実践」のプロセスを丁寧に踏むことが必要です。
失敗をそのままにせず、原因をしっかりと振り返り、具体的な改善策を立てて、実際の行動に落とし込むことで、はじめて成長につながります。
練習の中で失敗した場面を再現し、修正点を一つずつ確かめていくことが、試合での成功への確かな準備となります。
また、コーチやチームメイトからのフィードバックを積極的に受け入れ、自分では気づけなかった視点を取り入れることも大きな力になります。

大切なのは、失敗を恐れるのではなく、それを乗り越えるために自ら動き出す姿勢です。
自分の行動を変えることで、結果も変えられます。挑戦し続ける意志を持ち、失敗を未来の成功に変えていきましょう。

この記事を書いた人

Matsuura Masahiko
Kansai University
KAISERS Football Team
LifeSkills 365 for All Kaisers related persons.

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