20-1:スポーツマンシップの重要性

20週目:倫理観を学ぶ
【目 標】
・フットボールは単なる勝敗を競うスポーツではなく、フェアプレーや誠実な行動が求められる競技であることを認識する。
・倫理観を持つことで、個人の成長だけでなく、チームの信頼や競技全体の価値を高めることを理解する。
・倫理観を理解し、それを実践することで、より尊敬される選手となり、より良きチーム作りを行う。

20-1:「スポーツマンシップの重要性」
スポーツマンシップが競技の本質であることを学ぶ。
試合中のフェアプレーの重要性を理解する。
勝敗に関わらず相手をリスペクトする姿勢を持つ。
審判への敬意を示し、公正な判定を受け入れる。
チームメイトや対戦相手を励ます言葉を意識する。
スポーツマンシップがチームのイメージ向上につながることを知る。

「スポーツマンシップの重要性」を考えます。
スポーツマンシップとは、競技において誠実さ、公正さ、尊敬の念を持つことを指します。単に勝利を目指すだけでなく、試合中の態度や行動がスポーツの価値を高めます。
フェアプレーを守り、対戦相手や審判、チームメイトを尊重することは、チームの信頼性や競技の魅力を向上させます。
スポーツマンシップは、競技の枠を超え、社会人として、あるいは個人の品格にも直結する重要な要素です。

1.スポーツマンシップが競技の本質であることを学ぶ

スポーツは単なる勝敗を競うものではなく、フェアプレーの精神や相手を尊重する姿勢が根本にある。
スポーツマンシップがなければ、競技の価値が損なわれ、勝利の意味も薄れる。

試合後の握手
試合終了後、勝敗に関係なく対戦相手と握手を交わし、お互いの健闘を称え合う。

フェアプレーの実践
相手選手が明らかに負傷した際はプレーを止め、安全を確認する行動を取る。

勝敗を超えた交流
試合後に相手チームと交流し、ゲームの振り返りの言葉を交わすことで、世界の広がりを確認する。

スポーツマンシップを持つことで、競技の本質を守り、スポーツが持つ教育的価値を最大限に発揮できる。

2.試合中のフェアプレーの重要性を理解する

フェアプレーは、競技の公正さと安全性を保つために不可欠である。
ルールを守り、相手を尊重することで競技の質が向上し、真の実力が発揮される。

ホールディングを故意にしない
腕を回すような反則行為をせず、正々堂々とプレーする。

不要な挑発をしない
相手選手を言葉やジェスチャーで挑発せず、冷静にプレーする姿勢を貫く。

反則をした場合の対応
審判の判定に不満を持ったとしても、不適切な態度を取らず、冷静にプレーを続ける。

フェアプレーを徹底することで、試合の質が向上し、選手としての評価も高まる。

3.勝敗に関わらず相手をリスペクトする姿勢を持つ

勝者も敗者も互いの努力を認め合い、尊重することがスポーツの本質である。
試合が終われば敵ではなく、同じ競技を愛する仲間である。

勝っても驕らない
大差で勝利した試合でも、相手に対する敬意を忘れず、挑発的な行動を取らない。

負けても感情をコントロールする
敗戦後に冷静に相手を称え、次の試合に向けて学ぶ姿勢を持つ。

SNSでのリスペクト
発信が求められる場合は、対戦チームを称賛するメッセージを選び、相手を尊重する態度を示す。

仮に相手より力量の試合があった場合でも、フットボールという競技においては、怪我すること、させること、仲間の不調、など、不確定な要素が強い。加えて、身体を鍛えた者同士のコンタクトが主であるという本質を十分に認識し、競技そのものを甘く見ないことを肝に銘じる。
つまり、相手の力量に係らずフィニッシュまでプレーをする。集中するという本質は変わらない。

勝敗に関わらず相手をリスペクトすることで、選手としての品格が高まり、競技の価値も向上する。

4.審判への敬意を示し、公正な判定を受け入れる

審判の判定は試合の公正さを保つために不可欠であり、たとえ不満があっても敬意を持って接することが重要である。

判定に抗議しない
・審判の判定に異議があっても、冷静に対応し、ルールに則ってプレーを続ける。
・実際にビデオレビュー以外の方法ではプレーはひるがえらない。

審判への感謝を示す
各プレーの後、試合終了後に審判へ「ありがとうございました」と声をかける習慣を持つ。

試合中の冷静な対応
イエローフラッグが出された際に、感情的にならず、なぜ反則だったのかを理解する姿勢を持つ。

審判への敬意を示すことは、スポーツマンシップの基本であり、公正な競技環境を守るために重要である。

5.チームメイトや対戦相手を励ます言葉を意識する

試合中の声かけは、チームの士気を高め、相手との健全な関係を築くうえで重要な要素となる。

ミスをしたチームメイトを励ます
味方が失敗した際に「次は大丈夫!」と前向きな声かけをする。

相手チームのプレーを称える
相手選手の好プレーに対して状況次第では「ナイスプレー!」と声をかける。

交代時の声かけ
交代する選手に「お疲れ!」と声をかけ、ベンチメンバーとの一体感を生む。

ポジティブな声かけは、チームの雰囲気を良くし、試合の質を高め、対戦相手とも良好な関係を築くことができる。

6.スポーツマンシップがチームのイメージ向上につながることを知る

スポーツマンシップのあるチームは、観客や支援者からの評価が高まり、チームの価値を向上させる。

フェアプレーの賞を受賞
リーグ戦でのクリーンなプレーが評価され、スポーツマンシップ賞を受賞する。

SNSでの好印象
試合後に相手チームを称えるコメントを投稿し、ファンからの好感度が上がる。

チーム文化の確立
新人選手にもフェアプレーを徹底させ、チームの伝統として受け継がれる。

スポーツマンシップは、個人やチームの評価を高め、より多くの人に応援される存在になることにつながる。

アドバイス

スポーツマンシップは、競技の本質であり、選手としてだけでなく、一人の人間としての品格を示す大切な要素です。
ひとつひとつのプレーに一喜一憂しても、すぐに切り替え、常にフェアプレーを貫き、対戦相手や審判への敬意を忘れずに行動することが求められます。その姿勢は、プレーの内容以上に人々の心を打ち、チーム全体の信頼や応援者からの支持を集める力にもなります。

スポーツマンシップを実践することは、単なるマナーではなく、自分たちの誇りと責任を体現する行為です。
試合に勝つことももちろん重要ですが、「どのようにプレーし、どのように振る舞ったか」が問われる場面は、これから何度も訪れます。
だからこそ、技術だけでなく、人としての姿勢を磨き続けることが、より価値のある選手、そしてチームになるための道です。
胸を張って「このチームで戦っている」と言えるような在り方を、日々の積み重ねの中で育んでいきましょう。

この記事を書いた人

Matsuura Masahiko
Kansai University
KAISERS Football Team
LifeSkills 365 for All Kaisers related persons.

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