[29週]: [継続力を身につける]
・継続することの価値と意義を理解し、才能や一時的な努力を超える力としての「継続力」を自覚する。
・モチベーションに依存せず、努力を習慣化する仕組みを構築し、困難にも屈しない粘り強さを養う。
・継続する姿勢が周囲に与える良い影響と信頼の重要性を知り、チーム全体の成長に貢献する意識を高める。
29-5:継続を助ける環境を整える
継続しやすい環境を作ることで、努力を続けやすくする。
仲間とともに努力することで、継続しやすくなることを理解する。
周囲の協力を得て、継続をサポートしてもらう環境を整える。
集中できる環境や時間を確保し、習慣化しやすくする。
スマホやSNSなど、継続を妨げるものから距離を置く工夫をする。
「努力を継続する自分」を意識し、それを誇りに思う習慣をつける。
「継続を助ける環境を整える」ことを考えます。
継続力を支えるためには、意志の力だけでなく、環境づくりが重要です。
自分を取り巻く空間、人間関係、時間の使い方を工夫することで、努力を続けるハードルは大きく下がります。継続に向けて意識的に整えるべき環境について知り、実践的な整備方法を身につけていきましょう。
1.継続しやすい環境を作ることで、努力を続けやすくする
人は環境に大きく左右される。
継続しやすい環境とは、目標に集中できる状態を意図的に作ることを意味する。
練習後の着替え場所にノートを置きメモを取る
視界に入る場所に「反省メモ」を置くことで、自然と習慣化が進む。
部室の一角であっても自重トレーニングに取り組む
意図的に練習しやすい場所を用意し、自主練の頻度が上がる。
学内のカフェを課題整理の定位置とする
同じ場所を使うことで、頭の切り替えと集中力が高まる。
2.仲間とともに努力することで、継続しやすくなることを理解する
一人では挫けやすくても、仲間となら励まし合いながら努力を継続しやすくなる。
相互の存在が大きな支えとなる。
ポジションごとに朝練を計画するなど仲間を増やす
互いに声を掛け合い、習慣が確立される。
試験前に勉強会を開く
競技以外でも協力し合う関係が、全体の意欲向上につながる。
練習後に良かった点・改善点を伝える習慣を始める
チーム内の空気がよくなり、継続のモチベーションが高まる。
3.周囲の協力を得て、継続をサポートしてもらう環境を整える
家族やスタッフ、友人の理解と支えがあると、継続のための時間と意識を確保しやすくなる。
自宅での自習時間を家族と共有する
家族の協力で静かな時間を確保でき、集中して取り組める。
トレーナーに毎週の身体ケアを相談する
計画的なケアが継続練習を可能にする。
監督と目標を共有する
周囲からの応援が増え、自信と責任感が生まれる。
4.集中できる環境や時間を確保し、習慣化しやすくする
時間帯や場所を固定化することで、脳が「やる時間」「やる場所」と認識しやすくなり、自然と継続がしやすくなる。
毎朝9時に同じ公園でランニングする
時間と場所を固定することで、習慣が崩れにくくなる。
図書館の一角で毎週自己分析する
習慣の中で冷静な振り返りができる環境が整う。
筋トレ後に決まったプロテイン摂取とメモ時間を設けた
行動と感情の定着がルーティンになる。
5.スマホやSNSなど、継続を妨げるものから距離を置く工夫をする
継続を妨げる最大の敵は、気の散る誘惑を側に置くことである。
意識的にその影響を減らすことで集中力を保てる。
勉強時間にスマホを別部屋に置く
物理的に視界から外すだけで集中力が大きく変わる。
SNS使用時間をアプリで制限する
ルールを設けることで浪費を防ぎ、継続のリズムを守る。
通知をオフにして練習前の雑音を排除する
雑念を減らすことでメンタルの切り替えがしやすくなる。
6.「努力を継続する自分」を意識し、それを誇りに思う習慣をつける
努力する自分を肯定的に捉える意識があると、継続は苦ではなく誇りになる。主体的な意志が強い継続を生む。
練習ノートに毎日「続けられた理由」を書いた
内省することで、自分を支える要因に気づける。
「自分は継続できる人間だ」と言葉にする
セルフトークによって、自己効力感が高まる。
後輩に継続の価値を語ることで自身を奮い立たせる
他者への影響が、自分のモチベーションにもなる。
アドバイス
継続は、気持ちだけでなく環境の力によっても支えられます。
周囲の仲間や家族との協力関係、集中できる空間や時間、そして自分の習慣を肯定する意識が、努力を続けるための土台となります。自分にとって「続けやすい状態」を意識的に整えていくことで、継続は自然な行動へと変わっていきます。
環境を味方につけて、成長の歩みを止めない毎日をつくりましょう。

