33-4:模範となる行動を取る

[33週]: [倫理的リーダーシップ]
・倫理的リーダーシップの本質を理解し、誠実さ・公正さ・責任感をもって行動する事で周囲からの信頼を獲得する力を養う。
・自らの言動がチーム全体に及ぼす影響を自覚し、常に模範となる行動を意識することで、良好なチーム文化を形成する。
・試合中だけでなく日常生活においても倫理観を貫き、人間としての成長と持続的なリーダーシップを実現する姿勢を確立する。

33-4:模範となる行動を取る
試合や練習での態度がチーム全体に影響を与えることを意識する。
ルールを守り、フェアプレーを貫くことで、他の選手の手本となる。
試合前の準備や練習の取り組み方において、高い基準を示す。
チームメイトの規範となるために、努力し続ける姿勢を見せる。
リーダーとしての役割を果たすために、試合や練習で積極的に行動する。
模範的な行動を積み重ねることで、自然とリーダーシップが発揮される。

「模範となる行動を取る」大切さを考えます。
模範となる行動は、リーダーシップを言葉ではなく行動で示す最も効果的な方法です。
試合や練習、日常のふるまいにおいて、他者の手本となる行動を取ることが、チーム全体の基準を引き上げます。周囲に良い影響を与える具体的な行動と習慣について考えます。

1.試合や練習での態度がチーム全体に影響を与えることを意識する

日々の態度や取り組みは、周囲に波及していく。
リーダーは自らの言動が周囲に与える影響を自覚し、常に前向きで規律ある姿勢を示す必要がある。

練習での集中力を絶やさず、周囲の選手も緊張感を持って臨む雰囲気を作る
一つひとつのメニューに真剣に取り組む姿勢を継続することで、自然と周囲の選手にも良い緊張感が伝播する。
集中力の高い練習環境を生み出し、チーム全体の質の向上に貢献する。

常に時間を守り、練習開始前から自主練を行う
集合時間よりも早く練習場に到着し、自主的にアップや確認作業に取り組む姿勢を徹底する。
日々の積み重ねが模範となり、チームに規律と主体性を浸透させる。

試合前のミーティングで前向きな姿勢を貫き、周囲の不安を和らげる
大一番を前に緊張感が漂う中でも、自信と冷静さを持って発言することで、チームに安心感を与える。
前向きな姿勢がチーム全体の士気を高める原動力となる。

リーダーの姿勢一つで、チームの空気は大きく変わる。態度の積み重ねが信頼と影響力を生む。

2.ルールを守り、フェアプレーを貫くことで、他の選手の手本となる

倫理的なリーダーはルールの遵守を徹底する。
フェアプレーを重んじる姿勢は、チーム全体の規律と士気を高める基礎となる。

試合中の相手反則に挑発されず、冷静に対応する
感情が高ぶりやすい状況下でも自制心を保ち、相手の挑発に乗らずにプレーに集中し続ける。
チームの規律と冷静さを象徴する行動とし、勝利への土台を築く

練習中に不正行為を見過ごさず注意喚起する
ルールを逸脱した行動に対して黙認せず、仲間に対して適切な声かけを行うことで、公正な環境づくりに貢献する。
勇気ある行動でチームの信頼と誠実さを支える。

仲間の負傷時に率先してサポートの声をかける
プレーの中断時や負傷者発生の場面で真っ先に駆け寄り、安心感を与える声かけを実践する。
仲間を思いやる姿勢が、チームの一体感と相互信頼を高める。

正しさを貫くことは簡単ではないが、信頼を勝ち得るには欠かせない姿勢である。

3.試合前の準備や練習の取り組み方において、高い基準を示す

リーダーは準備や練習において、常に高い基準で臨む姿勢を示すべきである。
細部にまでこだわる行動が、周囲の意識を変える原動力となる。

練習開始前に個人でグラウンド整備をする
誰に言われることなく、自主的に練習環境を整える姿勢を継続する。
チームの土台を支える行動が、周囲にも良い影響を与え、全体の準備意識を高めるきっかけとなる。

ウォームアップを常に全力で行い、周囲の意識を高める
練習の序盤から高い集中力と熱意をもって取り組み、仲間の緊張感や準備への意識を引き上げる。
全体の士気を底上げするリーダーシップを発揮する。

試合に向けた映像分析を入念に行い、仲間と情報を共有する
相手チームの傾向や戦術を事前に詳細に分析し、チームメイトにわかりやすく伝達する。
個人の努力をチームの準備に還元する姿勢が、試合での対応力向上に繋がる。

準備と取り組みへの姿勢が、リーダーの資質を如実に表す。背中で語る姿勢が信頼を育てる。

4.チームメイトの規範となるために、努力し続ける姿勢を見せる

模範的行動は一時的なものではなく、継続によって意味を持つ。
日々の積み重ねが周囲に与える影響は計り知れない。

怪我からの復帰後もリハビリを怠らず継続し、後輩に努力の大切さを示す
復帰を果たした後もリハビリを日々のルーティンとして継続し、身体づくりへの意識を持ち続けた姿勢は、後輩にとって粘り強さと真の努力の意味を体現する模範となる。

学業と部活動を両立し、他の部員の意識改革を促す
計画的に時間を使い、学業と部活動の双方に高い基準で取り組むことで、「どちらかを犠牲にしない姿勢」を貫く。
日々の積み重ねがチーム全体の自己管理意識を底上げする。

毎回一番に練習場に到着し、率先して準備に取り組む
早くから練習場に姿を見せ、日課として道具の準備や整備を行う姿勢を継続する。
継続することで信頼を獲得し、「見えない努力」の積み重ねがチームの支えとなる。

継続的な努力は、信頼と影響力の礎となる。
小さな積み重ねがリーダーシップを形作る。

5.リーダーとしての役割を果たすために、試合や練習で積極的に行動する

リーダーシップは役職に依存しない。
試合や練習で積極的に行動することで、その存在感と信頼を確固たるものにすることができる。

練習メニューの進行をリードし、流れを円滑にする
特定の役職に就いていなくても自発的に練習の進行役を担い、全体の流れを意識しながら声をかけてメニューを円滑に進行する。主体的な行動が周囲に安心感とリズムをもたらす。

試合中の士気が下がった場面で声を張り続け、雰囲気を立て直す
点差が開いた状況でも積極的に声を出し続け、沈んだ空気に流されることなく仲間を鼓舞する。
役職に関係なく、自らの行動でチームに前向きなエネルギーを注ぐ。

怪我人が出た際に、すぐにフォローと配置調整を行った
突発的なアクシデント発生時に冷静に対応し、誰よりも早く動いてフォローとポジション調整を実施する。
リーダーという肩書きに頼らずとも、瞬時の判断力と行動力でチームを支える。

積極的な行動は、言葉以上に周囲に影響を与える。
率先垂範こそが真のリーダーの証である。

6.模範的な行動を積み重ねることで、自然とリーダーシップが発揮される

リーダーは「なる」ものではなく「なるべくしてなる」ものである。
模範的な行動の積み重ねが、やがて周囲の信頼を集め、自然な形でリーダーシップが形成される。

役職の有無にかかわらず、全体の空気を引き締める存在となる
公式な肩書きがなくとも、場の空気が緩みそうな時には自然と声を発し、周囲の意識を高める存在となる。
その姿勢が、役職によらずチームに必要とされる人物像を体現する。

自己主張は少ないが、常に誠実で一貫した行動を取る
派手な言動をすることはなくても、日々の練習や行動の中で誠実さと責任感を持ち続ける姿勢が信頼を集める。
周囲から自然と相談や助言を求められる存在へと成長する。

チーム全体の状況を見ながら、必要な場面で自然と動ける人材になる
誰かに指示されることなく、今チームに必要なことを見極め、自ら動く力を発揮する。
その行動の積み重ねが、役職を超えたリーダーシップを築く要因となる。

模範的行動の積み重ねが、周囲に影響を与え、結果的にリーダーとして認められる原動力となる。

アドバイス

模範となる行動は、言葉を超えてチームに影響を与える強力な力です。
日々の練習や試合において、リーダーとしての高い基準を示し、周囲にとっての手本となる行動を意識してください。
その積み重ねが、自然とチームの雰囲気や士気を向上させ、あなたのリーダーシップを確立します。
小さな行動を大切にし、誰よりも誠実に取り組む姿勢が、信頼と尊敬を集める鍵になります。

この記事を書いた人

Matsuura Masahiko
Kansai University
KAISERS Football Team
LifeSkills 365 for All Kaisers related persons.

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