7週目:ポジティブな考え方
【目 標】ポジティブな考え方を身につけ、競技生活や日常生活での困難を乗り越える力を養う。
「ポジティブ」という言葉は「楽観的」と類義語として使用される事が多い。
しかし、厳密にはそれぞれの意味には違いがある。
①「ポジティブ」と「楽観的」の違い
「ポジティブ」とは物事に対して積極的な姿勢を持ち前向きに取り組む様子を指す。
一方「楽観的」という言葉は、物事を気楽に捉え、深く悩まず良い方向へと考える心理的な傾向を表す。
したがってポジティブは行動を伴う積極性を意味し楽観的は気持ちのあり方を示す点に違いがある。
②「ポジティブ」と「オプティミズム」の違い
「オプティミズム(楽観主義)」は、「きっとうまくいくだろう」といった根拠のない期待を持つ考え方を指す。
それに対し「ポジティブ」は「必ず成功させる」という強い意志をもって物事に取り組む姿勢を表す。
つまり「オプティミズム」は受動的な楽観的思考を示し、「ポジティブ」は主体的に行動する力を持つ姿勢を示すものである。
この項目では「ポジティブ」の定義を前提に説明を進めます。
7-1:ポジティブな思考の基本を知る
ポジティブ思考は、困難に直面したときの強さを生むことを知る。
ネガティブな考え方がパフォーマンスに与える影響を理解する。
「失敗は学びのチャンス」という意識を持つ。
小さな成功体験をポジティブなエネルギーに変える方法を考える。
困難を乗り越えた成功者のエピソードを学ぶ。
自分の考え方を見直しポジティブなフレーズを取入れる。
「ポジティブな考え方の基本」を考えます。
ポジティブ思考は、競技生活や学業、日常生活において困難を乗り越え目標を達成する為に非常に重要なスキルです。
ポジティブな考え方は、ただ楽観的であるという意味ではなく、困難に立ち向かう力や、失敗から学ぶ前向きな姿勢を持つことです。
1.ポジティブ思考は、困難に直面したときの強さを生む
人は誰しも困難に直面するがポジティブ思考を持つ事でそれを乗り越える力を得ることができる。
試合に負けたとき、「次の練習で何を改善すべきか」を考える姿勢を持つことが重要である。
2.ネガティブな考え方がパフォーマンスに与える影響を理解する
ネガティブ思考は、自己否定感や不安を引き起こし、パフォーマンスを低下させる要因となる。
「どうせうまくいかない」と考えることで、挑戦する意欲が失われることがある。
3.「失敗は学びのチャンス」という意識を持つ
失敗を「終わり」と捉えるのではなく、「次への学び」として考えることが成長の鍵である。
試合でのミスを振り返り、それを練習で克服する事で、次に活かす事ができる。
4.小さな成功体験をポジティブなエネルギーに変える方法を考える
大きな目標を達成するためには、小さな成功体験を積み重ねることが重要である。
練習中に新しい技術を成功させたとき、その成功を自分の努力の成果として認める。
5.困難を乗り越えた成功者のエピソードを学ぶ
成功したアスリートやリーダーたちも、困難や失敗を経験しているものである。
試合での大敗をきっかけに、徹底した練習を行い復活を遂げた選手の話を学ぶことが役に立つ。
6.自分の考え方を見直し、ポジティブなフレーズを取り入れる
日常的に使う言葉や考え方を振り返り、ネガティブな表現をポジティブなフレーズに変えることが重要である。
「できないかもしれない」を「できることを試してみよう」に変えることで、前向きな行動につなげることができる。
アドバイス
自分の考え方を変えることで、大きな成長を実感することが可能である。