8-2：聞く力を鍛える

８週目：コミュニケーションスキル
【目　標】
 効果的なコミュニケーションスキルを身につけ、チームメイトやコーチとの連携を強化し、チームの成功に貢献する。
 これらの項目を通じて、学生アスリートがコミュニケーションスキルを高めチームの成功に貢献しながら自分自身の成長も実感できるようにする。

8-2：聞く力を鍛える
 相手の話を遮らず注意深く聞く姿勢を持つ重要性を知る。
 相槌や質問を通じ「聞いていること」を示す方法。
 聞いた内容を自分の言葉で言い換える習慣を持つ。　 確認と共感
 リーダーやコーチの指示を正確に理解するための聞き方。
 チームメイトの意見や感情を尊重する姿勢を持つ。
 「聞く力」がチームの信頼関係を深める。

「聞く力を鍛える」を考えます。
 コミュニケーションにおいて、「話す」ことと同じ位、重要なのが「聞く力」です。
 相手の話をしっかりと聞き、理解しようとする姿勢は、信頼関係を築きチームの結束力を高める為に欠かせません。

１．相手の話を遮らず、注意深く聞く姿勢を持つ重要性を知る

相手の話を遮らずに最後まで聞く事で、相手が安心して自分の考えを話せる環境を作る事ができる。

  チームメイトが試合中に感じた課題を話している時、途中で意見を挟まず、まず聞き切る

相手の話に集中し、気持ちや意図を理解しようとする姿勢が信頼関係を深める。

２．相槌や質問を通じて「聞いていること」を示す方法を考える

話を聞いていることを相手に伝える為に、相槌や質問を効果的に使ってみる。

  「なるほど」「それで？」といった相槌や、「具体的にはどういうこと？」と質問する。

自分が話を聞いていることを相手が感じることで会話が、スムーズになり相手も安心して話を続けることができる。

３．聞いた内容を自分の言葉で言い換える練習をする（確認と共感）

相手の話を自分の言葉で言い換える事で、内容を正確に理解していることを確認できる。

  「つまり、試合中にもっと連携を意識した方がいいと感じたんだね」と言い換える。

言い換える事で、相手は「自分の意見がしっかり理解されている」と感じ、安心感が生まれる。

４．リーダーやコーチの指示を正確に理解するための聞き方を学ぶ

リーダーやコーチからの指示を正確に理解する事は、練習や試合での成功に直結する。

  指示を聞いた後に、「このタイミングでこう動けばいいですか？」と確認することで誤解を防ぐ。

指示を聞く際には、目を見て、重要な部分をしっかり覚える意識を持とう。

５．チームメイトの意見や感情を尊重する姿勢を持つ

チームメイトの意見や感情を尊重する事はチームの連携や雰囲気を良くする上で非常に重要である。

  試合でのミスについて話し合う際、責めるのではなく「それをどう思っている」と気持ちを聞く

意見を聞き入れる姿勢が相手に「自分の声がチームで大切にされている」と感じさせる

６．「聞く力」がチームの信頼関係を深めることを理解する

聞く力を持つ事で相手の気持ちや考えを理解し信頼関係を築くことができる。

  練習後のミーティングで、全員が意見を言いやすい環境を作る。

チーム全体で「聞く力」を大切にする事でメンバー間の絆が深まり困難な状況でも協力して乗り越えられるチームになる。

アドバイス

▶聞く力はチームの成功や信頼関係の構築に不可欠なスキルである。
▶話を遮らず注意深く聞く姿勢や、相槌、言い換えなどの具体的な方法を取り入れることで、コミュニケーションをさらに円滑にすることができる。
▶確認した内容を練習や試合の中で意識しチームの一員として聞く力を実践していこう。