8-6:チーム内でのコミュニケーションの強化

8週目:コミュニケーションスキル
【目 標】

効果的なコミュニケーションスキルを身につけ、チームメイトやコーチとの連携を強化し、チームの成功に貢献する。
これらの項目を通じて、学生アスリートがコミュニケーションスキルを高めチームの成功に貢献しながら自分自身の成長も実感できるようにする

8-6:チーム内でのコミュニケーションの強化
チーム内での共通のルールや言葉を確認する。
掛け声やサイン
チームメイト同士でフィードバックを交換し、連携を深める練習をする。
意見が対立したときの解決方法を話し合う。
お互いの役割や責任を明確にするコミュニケーションを練習する。
チーム内で感謝や称賛を伝える文化を育てる。
試合後や練習後に振り返りミーティングを行い改善点を共有する方法を知る。

「チーム内でのコミュニケーションの強化」について考えます。
チームスポーツにおいて、個々の能力だけでなく、メンバー同士がどれだけ効果的に意思疎通を図れるかが結果に大きな影響を与えます。
良好なコミュニケーションは、チーム全体のパフォーマンスを向上させるだけでなく、信頼関係を築き、困難な状況でも協力して乗り越える力を育てます。

1.チーム内での共通のルールや言葉(例:掛け声やサイン)を確認する

練習や試合中に素早く意思疎通を図るためには、全員が共通の言葉やサインを理解していることが重要である。

ブリッツピックアップを要求する掛け声、特定の動きを示す手のシグナルなど。

共通のルールを事前に確認し全員が同じ認識を持つ事で試合中の混乱を防ぐことができる。

2.チームメイト同士でフィードバックを交換し、連携を深める練習をする

チームメイト同士でお互いのプレーを見て、良かった点や改善点をフィードバックし合う。

「あのパスはタイミングが良かった」「次回はもう少し早めに動いてみよう」

▶フィードバックを交換する事で個々の成長とチーム全体の連携が深まっていく。
▶ポジティブなフィードバックと建設的な意見交換をバランスよく行うことを心がけよう。

3.意見が対立したときの解決方法を話し合う

チーム内で意見が対立することは自然なことです。
その際、冷静に話し合い解決策を見つけるスキルが求められる。

互いの意見を尊重し、全員の前で議論するのではなく、リーダーや中立的な立場の人を交えて解決する。

対立を避けるのではなく、解決を通じて信頼関係を深めることを目指そう。

4.お互いの役割や責任を明確にするコミュニケーションを練習する

チーム内での役割や責任が曖昧だと、ミスや連携不足につながっていく。

試合中の動きについて「この場面ではOLがDLを抑えRBがLBをピックアップする」と明確に共有する。

日常の練習から、自分の役割と他のメンバーの役割を意識し、確認し合う習慣をつけよう。

5.チーム内で感謝や称賛を伝える文化を育てる

チームの雰囲気を良くする為には、感謝や称賛を日常的に伝えることが大切である。

「ナイスプレー!」「あのブロックが助かった!」と具体的に言葉にして伝える。

ポジティブなコミュニケーションがチーム全体の士気を高め、結果的にパフォーマンス向上につながっていく。

6.試合後や練習後に振り返りミーティングを行い、改善点を共有する方法を学ぶ

練習や試合後に振り返りの時間を持ち、全員で改善点や良かった点を共有することが重要である。

試合で成功したプレーや課題を一人ひとりが挙げ、それを基に次回の目標を設定する。

ミーティングは単なるプレーの〇×ではなく改善点の確認や次回の目標設定の場である
▶振り返りミーティングを通じて、全員が自分の課題を把握し次に向けた行動計画を共有していく。

アドバイス

▶チーム内でのコミュニケーションを強化する事は、試合での成功だけでなくチーム全体の雰囲気や結束力を高めるために不可欠である。
▶今回確認したポイントを意識しながら練習や試合の中で実践しチームとしてさらに成長しよう。
▶共通の言葉やルール、振り返りの時間を大切にし全員が信頼し合えるチーム作りを意識しよう。

この記事を書いた人

Matsuura Masahiko
Kansai University
KAISERS Football Team
LifeSkills 365 for All Kaisers related persons.

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