8週目:コミュニケーションスキル
【目 標】
効果的なコミュニケーションスキルを身につけ、チームメイトやコーチとの連携を強化し、チームの成功に貢献する。
これらの項目を通じて、学生アスリートがコミュニケーションスキルを高めチームの成功に貢献しながら自分自身の成長も実感できるようにする。
8-7:練習や試合での実践
試合や練習中に、これまで確認したコミュニケーションスキルを実際に使う。
試合中の指示や合図を明確に伝える練習をする。
練習後に、チームメイトやコーチと意見交換を行い、改善点を共有する。
自分の言葉や行動がチームに与える影響を意識する。
チーム全体で一貫したコミュニケーションが取れているか確認する。
スキルを競技生活だけでなく、日常生活にも応用する意識を持つ。
確認してきたコミュニケーションスキルを「練習や試合でどのように実践するか」について考えます。
コミュニケーションスキルは、言葉や行動で示すことで初めて効果を発揮します。
特に練習や試合のような実践の場では、明確で効果的な意思疎通がチーム全体のパフォーマンスに大きな影響を与えます。
1.試合や練習中に、これまで学んだコミュニケーションスキルを実際に使う
これまで確認した「聞く力」「伝える力」「非言語コミュニケーション」など試合や練習で積極的に使っていこう。
試合中に明確な指示を出す、ミスをしてもポジティブな言葉で切り替える
2.試合中の指示や合図を明確に伝える練習をする
試合中は短時間で意思疎通を図る必要がある為、明確で簡潔な指示や合図が重要となる。
「もっと動け!」ではなく「エイミングを意識してステップして」と具体的に伝える。
3.練習後に、チームメイトやコーチと意見交換を行い、改善点を共有する
練習や試合後の振り返りは次回のパフォーマンス向上に欠かせない。
「あの場面ではこう動くべきだった」「次回はタイミングを合わせてみよう」など具体的な改善点を話し合う。
4.自分の言葉や行動がチームに与える影響を意識する
言葉や行動がチームメイトに与える影響を意識しよう。
試合中にポジティブな声掛けをすることで、チーム全体の士気が高まる。
5.チーム全体で一貫したコミュニケーションが取れているか確認する
チーム全体で統一された言葉やサインを使い、一貫性を保つことが重要である。
試合中に特定のサインを全員が理解していれば、スムーズな連携が取れる。
6.スキルを競技生活だけでなく、日常生活にも応用する意識を持つ
ここで確認したコミュニケーションスキルは競技生活に限らず、日常生活の様々な場面で大いに役立ちっていく。
【応用例】
▶学校生活での活用
・グループディスカッションやプロジェクトで、自分の意見を冷静に伝えたり、他の意見を尊重して聞くスキルが役立つ。
「発表時に簡潔で具体的な説明を心がける」
「クラスメイトの話に相槌を打ちながら積極的に耳を傾ける」
▶家庭での活用
・家族との日常的な会話や意見交換の中で感謝や思いやりを伝えることで家庭の雰囲気が明るくなる。
「家族に感謝の気持ちを伝える」
「トラブルが起きたときも冷静に気持ちを伝え、建設的に解決策を話し合う」
▶アルバイトや仕事での活用
・アルバイトやインターンシップなど職場環境では適切なコミュニケーションが仕事の効率や人間関係に大きく影響する。
「関係者に対し明確な報告・連絡・相談を行う」
「お客様とのやり取りで相手の立場を考えて丁寧に対応する」
▶友人関係での活用
・友人との関係を深める為にも、感情を適切に伝えたり、相手の話に共感するスキルが有効である。
「悩みを聞く時に相槌や質問を使って共感を示す」
「自分の感謝や喜びを素直に言葉にする」
▶トラブルや意見の対立への対応
・競技で学んだ「冷静に感情を伝える」や「建設的な話し合い」のスキルは、日常でのトラブル解決にも役立つ。
友人と意見が対立した場合、相手の意見を聞きながら自分の考えを落ち着いて伝える。
▶将来のキャリアに向けて
・将来、社会に出た時に求められるプレゼンテーションやチームワークの場面でも、これらのスキルは大きな武器になる。
「会議で自分の意見を簡潔に説明する」
「プロジェクトのリーダーとしてメンバーを動機づける」
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