9週目:責任感を育む
【目 標】
自分の行動に責任を持ち、チームの一員としての自覚を高める。
責任感を通じて、自身とチームの成長に貢献する意識を育てる。
責任感を身につけチームや個人としての成長を目指ざす。
学生スポーツにおいて、責任感は競技力の向上と共に人間性の成長に欠かせない要素である。
9-1:責任感の基本を知る
責任感は自分の行動に対する結果を受け入れる力である。
チーム内での自分の役割を明確にする。
他者への影響を考えて行動する意識を持つ。
責任を果たすことが信頼関係を築く基盤であると知る。
「言ったことをやる」「約束を守る」姿勢の重要性を考える。
責任感を持つことで得られる成長や達成感を考える。
「責任感の基本を知る」について考えます。
責任感はチームスポーツにおいて個々の役割を果たし、チーム全体を成功に導くために欠かせない資質です。
また、責任感を持つ事で、競技生活だけでなく日常生活や将来のキャリアにおいても信頼される人材として成長することができます。
1.責任感は自分の行動に対する結果を受け入れる力である
責任感とは、自分の行動や言葉が周囲に与える影響を認識し、その結果を受け入れる力のことである。
試合中にミスをしたとき、言い訳せずにその結果を受け止め、次にどう改善するかを考える。
2.チーム内での自分の役割を明確にする
チームには各メンバーに割り当てられた役割があり、自分の役割を理解しそれを果たす事が責任感につながる。
チームキャプテン
選手のリーダーとして、チームを代表し、試合中や練習中に選手間の連携を強化する役割を担う。
トレーナー
選手の体調管理や怪我の治療、リハビリをサポートする役割、試合や練習中に選手の健康を守る。
スタッフ
チーム運営や練習を管理し、組織運営の支援をする役割。
アナライザー
試合や練習のデータを収集・分析し、戦術改善や選手パフォーマンス向上のための情報を提供する役割。
広報・メディア担当
チームのメディア対応やSNS運用、試合のプロモーションを行い、ファンやチームとのコミュニケーションを担当する役割。
3.他者への影響を考えて行動する意識を持つ
自分の行動がチームメイトやコーチ、試合全体にどんな影響を与えるかを常に意識しよう。
試合外での不適切な行動
試合や練習以外の場で不適切な行動(例:法律違反や規律違反)を取るとチームの評判が低下し、学校全体に影響を及ぼす可能性がある。
学業不振による出場停止
学業成績が規定に達していない場合、選手が出場停止となり、チームの戦力低下につながる。
SNSでの不適切な発言や投稿
ソーシャルメディア上で不適切な発言や投稿を行うとチーム全体のイメージが悪化し、外部からの批判が高まることがある。
練習への参加態度や努力不足
練習態度が悪かったり、努力を怠る場合、チーム全体の士気が低下し、他のメンバーにも悪影響を与える。
▶また、チーム内での連帯感や信頼関係に悪影響がある。
良い行動がチーム全体を鼓舞
模範的な行動を取ったり、積極的にボランティア活動や地域貢献に参加することで、チームの評判が向上し大学や地域社会との結びつきが強まるポジティブな影響を与える。
4.責任を果たすことが信頼関係を築く基盤であると知る
チームメイトやコーチとの信頼関係は、責任感を持って行動することで築かれる。
練習で自分のタスクをしっかり果たすことで、周囲から「頼れる存在」と見なされる。
5.「言ったことをやる」「約束を守る」姿勢の重要性を知る
自分が発した言葉や約束を守る事は責任感の象徴である。
トレの数値をあげると言ったら、絶対にあげる。
食事の写真を撮って健康管理をすると決めたら、毎回さぼらず共有し、能力向上を果たす。
6.責任感を持つことで得られる成長や達成感を考える
責任を持つ事で、自分自身が大きく成長し、努力の結果に対する達成感を得られる。
目標達成による自己肯定感の向上
チームとして設定した目標(試合での勝利やトレ数値の向上など)に向けて努力を重ね、達成した時の喜びを共有できる。
リーダーシップスキルの向上
チームの一員として自分の役割を全うし他のメンバーと協力することで、リーダーシップやチームワークの重要性を体感する。
▶特にリーダー的立場に立つ場合、自分の行動が周囲に与える影響を実感し、組織を導く力が養われる。
課題への対処能力の向上
チーム内で責任を持って行動する事で、課題や困難に直面しても冷静に解決する力を培う。
▶例えば、試合中のプレッシャーや練習での苦労を乗り越えることで、粘り強さや問題解決能力が向上し、将来の課題に取り組む力となる。
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