9-3:チームの一員としての責任を知る

9週目:責任感を育む
【目 標】
自分の行動に責任を持ち、チームの一員としての自覚を高める。
責任感を通じて、自身とチームの成長に貢献する意識を育てる。
責任感を身につけチームや個人としての成長を目指ざす。
学生スポーツにおいて、責任感は競技力の向上と共に人間性の成長に欠かせない要素である

9-3:チームの一員としての責任を知る
チーム内での役割を果たすことがチームの成功に繋がる。
チーム全体の目標を共有し、そのために何ができるか。
自分の行動がチームメイトやコーチに与える影響を知る。
失敗しても責任を回避せず、改善に向けて努力する意識を養う。
チームメイトと助け合いながら責任を果たす大切さを知る。
チーム全体で責任感を持つ文化を育てる方法を話し合う。

「チームの一員としての責任」について考えます。
スポーツにおいて、個々の才能や努力も重要ですが、最終的にはチーム全体の協力と一体感が勝敗を分けます。
そのためには、各メンバーが自分の役割を果たし、責任感を持って行動することが欠かせません。

1.チーム内での役割を果たす事がチームの成功に繋がる

チームスポーツでは、全員がそれぞれの役割をしっかりと果たすことでチーム全体が機能する。

ディフェンス陣が連携して相手のプレーを止める
LBが相手RBを素早く察知し、DLがランニングレーンをふさぎ、セカンダリーがパスをカバーする。
▶各ポジションが役割を果たす事で相手の攻撃を止めチーム全体の守備が機能する。

スペシャルチームでの正確な役割分担がプレーを成功させる
FGでは、スナッパーが正確にボールを送り、ホルダーがボールを正しい位置にセットし、キッカーが正確にボールを蹴る必要がある。
▶各役割が機能することで、チームに得点や有利なフィールドポジションをもたらす。

自分の役割を理解しそれを果たす事で、チーム全体の成功に貢献できる。

2.チーム全体の目標を共有し、そのために何ができるか

チーム全体の目標を常に意識し、自分がその目標達成の為に何をすべきかを考えよう。

練習での自己研鑽を通じて個人スキルを向上させる
チーム全体の目標を達成するために、選手個人が基礎スキル(例:正確なタックル、パスキャッチ、ブロック技術など)を磨き、練習で常に最大限の努力をする。
▶これによりチームの総合力が向上し、試合での成功に貢献できる。

士気を高めるために仲間を支える
チーム全体の目標達成には、試合や練習中に仲間を励まし、モチベーションを高めることも重要。
▶自分が良いプレーをするだけでなく周囲に積極的に声をかけたり、失敗した仲間をサポートすることでチームの結束力を強化し、日本一への道を支える。

チームの一員として、自分の行動がチームの目標にどう影響するかを意識することが大切である。

3.自分の行動がチームメイトやコーチに与える影響を知る

自分の行動がチームメイトやコーチにポジティブまたはネガティブな影響を与えることを理解しよう。

ポジティブな影響:練習中の全力プレー
練習で常に全力を尽くす姿勢を見せる事で、チームメイトにも努力を促し、練習全体の質を向上させる。
▶コーチに対しても真剣な態度を示す事で信頼を得られ、試合での起用機会やチーム全体の士気向上につながる。

ネガティブな影響:ルール違反や怠慢な行動
練習への遅刻や怠慢な態度を取ると他のチームメイトにも悪影響を与え、全体の練習効率やモチベーションが低下する。
▶また、コーチからの信頼を失い、チーム内での役割が縮小する可能性がある。

常に自分の行動が周囲にどのような影響を与えるかを考えながら行動しよう。

4.失敗しても責任を回避せず、改善に向けて努力する意識

失敗は誰にでもありますが、それに対する責任をのがれようとせず、改善のために行動することが大切である。

試合でのミスをチームメイトや環境のせいにせず、自分のプレーを振り返り、次回に活かす。

責任を引き受け、前向きに改善する姿勢が、信頼を生むとともに自己成長にも繋がる。

5.チームメイトと助け合いながら責任を果たす大切さ

チームは一人では成り立たず全員が互いに助け合う事で強くなるものである。

ディフェンス陣の連携で相手を止める
一人の選手が相手のRBを止め損ねても、他のDF選手がカバーリングに入り、チーム全体で相手攻撃を食い止める。
▶守備の成功は全員の連携と助け合いにかかっている。

困難な時期のサポート
チームメイトが学業や私生活で困難に直面している場合に話を聞いたり相談に乗ることで、精神的な支えとなる。
▶個人の精神的な安定がチーム全体のパフォーマンス向上に繋がるため、こうした助け合いはチームの結束力を強化する。

試合前の緊張を和らげる
試合前に不安やプレッシャーを感じているチームメイトに声をかけたり、一緒にリラックスする時間を作ることで、精神的な負担を軽減する。
▶特にリーダー的存在が冷静さを保ち、落ち着いた態度を見せる事で他のメンバーにも安心感を与える。

お互いをサポートしながら責任を果たすことが、チーム全体の一体感を生み出す。

6.チーム全体で責任感を持つ文化を育てる方法を話し合う

チーム全員が責任感を持つ文化を築くためには、日々の行動や習慣が重要である。

定期的なコミュニケーションとフィードバック
ミーティングや個別の面談を通じ、選手間やコーチとのコミュニケーションを頻繁に行い、お互いの期待や課題を確認する。
▶フィードバックを受け取ることで、自分がチームにどう貢献すべきかを理解し責任感を高め活動できる。

模範的なリーダーシップの存在
幹部やリーダー的な選手が責任感を持ち、行動でその姿勢を示す事で、他のメンバーにも良い影響を与える。
▶リーダーが規律を守り、努力を惜しまない姿勢を見せる事で、チーム全体に責任感を持つ文化が浸透しやすくなる。

責任感を共有する文化を育てることで、個々の責任が明確になり、チームとしてのパフォーマンスが向上する。

アドバイス

▶チームスポーツでは、一人ひとりが責任を果たし、全員が協力して目標に向かうことが求められる。
▶自分の行動がチームにどのような影響を与えるのかを考え、自分の役割を全うする事で、信頼されるチームメンバーになることができる。
▶各自が責任感を持ち、互いにサポートし合う文化を大切にし、全員での成功を目指そう。

この記事を書いた人

Matsuura Masahiko
Kansai University
KAISERS Football Team
LifeSkills 365 for All Kaisers related persons.

目次