9週目:責任感を育む
【目 標】
自分の行動に責任を持ち、チームの一員としての自覚を高める。
責任感を通じて、自身とチームの成長に貢献する意識を育てる。
責任感を身につけチームや個人としての成長を目指ざす。
学生スポーツにおいて、責任感は競技力の向上と共に人間性の成長に欠かせない要素である。
9-4:責任感を持つリーダーシップ
リーダーとしての責任感を考え自分の行動が模範になる意識を持つ。
チームメイトの行動を促進する言葉や態度を身につける。
問題が起きた際に冷静に対応し、責任を果たす方法。
チーム全体の目標に向け、指示やサポートを的確に行う練習をする。
チームメイトに対して感謝や励ましの言葉を伝えるリーダーシップを考える。
責任感を持つリーダーがチーム全体に与える影響を知る。
「責任感を持つリーダーシップ」について考えます。
リーダーシップは、チームスポーツにおいて目標を達成するために重要な役割です。
しかし、ただ指示を出すだけがリーダーシップではありません。
リーダーは責任感を持ち、自分自身の行動がチームに与える影響を意識する必要があります。
責任感を持ったリーダーシップを発揮する事でチーム全体の雰囲気やパフォーマンスを大きく向上させる事ができるのです。
1.リーダーとしての責任感を考え、自分の行動が模範になる意識を持つ
リーダーは常にチームメイトの模範となる行動を取る必要がある。
練習に対する真剣な態度
リーダーが毎回の練習で全力を尽くし、指示されたメニューを率先して取り組む姿勢を見せることで、チームメイトに努力の大切さを示す。
▶リーダーの全力の姿は、他の選手のモチベーションを高め、チーム全体の練習効率を向上させる。
試合や練習中の冷静な判断
試合中のプレッシャーやトラブルの際にリーダーが感情に流されず冷静に対処する姿勢を見せることでチーム全体が安心してプレーに集中できる。
▶リーダーの落ち着いた行動は緊張を和らげ、勝利への集中力を高める。
責任感と規律を守る姿勢
リーダーが時間を守り約束を遂行し、練習やMTGに一貫して参加することで、チームメイトに規律の大切さを示す。
▶ルールを守る姿勢を徹底することで、チーム全体が「全員で目標に向かっている」意識を共有できる。
2.チームメイトの行動を促進する言葉や態度を身につける
リーダーは、チームメイトを動機づける言葉や態度を持つことで、全体の士気を高める。
「お前のプレーが試合の流れを変える」
「今の努力が必ず結果につながる」など、具体的で前向きな言葉を使う。
3.問題が起きた際に冷静に対応し、責任を果たす方法を知る
チームには時に問題やトラブルが発生します。その際、リーダーは冷静に状況を判断し、解決策を提示する事が求められる。
試合中のプレーに関するミスや混乱
チームメイトが作戦を誤解したり、ミスをした場合、リーダーは感情的にならず冷静に状況を判断し、次にどう修正すれば良いかを迅速に指示する。
▶「一つ一つに集中し、目の前の課題をクリアしよう」といった短期的な目標設定や、過去の成功例を引き合いに出してモチベーションを引き上げるなど。
チーム内の対立や意見の食い違い
練習や試合後に選手間で意見が対立したり、不満が出た場合、リーダーは感情的な議論を収め、公平に意見を聞きながら、チーム全体の利益を優先した解決策を提案する。
▶「次のMTGで全員の意見を整理する」「一緒にビデオ分析をして共通の理解を深める」などの調整を行う。
4.チーム全体の目標に向けて、指示やサポートを的確に行う練習をする
チームが同じ方向に向かって進むためには、リーダーの明確な指示と適切なサポートが欠かせない。
戦術や練習計画を全員に共有し、全員が理解した上で行動するよう促す。
5.チームメイトに対して感謝や励ましの言葉を伝えるリーダーシップを考える
感謝や励ましを言葉にする事で、チーム内の信頼関係の強化を促す。
「今日の練習でお前のパスが本当に良かった」
「みんなのおかげでこの試合に勝てた」など。
6.責任感を持つリーダーがチーム全体に与える影響を考察する
リーダーの責任感は、チーム全体の雰囲気や目標達成の可能性に直接影響する。
目標設定と達成へのプロセス管理がチーム全体の成功を支える。
リーダーがシーズンの目標やスローガン達成に向けて短期的な目標を設定し、それを達成する為に責任を持って行動する事で、チーム全体の行動が明確になる。
▶責任感を持って計画を遂行するリーダーの姿勢は他のメンバーにもポジティブな影響を与え目標達成の可能性を高める。
アドバイス

