10-2:信頼関係を築く

10週目:協力とチームワーク
【目 標

各自が、チーム内の協力やチームワークの重要性を理解し、個々の役割を果たしながら、チーム全体の成功に貢献する意識を育てる。
チームワークを深める為のスキルを学び、実際の練習や試合で活かす事でチームの力を最大限に引き出す。

10-2:信頼関係を築く
チームワークの基盤は「信頼関係」であることを知る。
チームメイトに対して誠実な態度を持つ重要性を知る。
ミスを責めるではなくサポートし合う姿勢を身につける。
信頼を築くために約束を守り、一貫した行動を取る。
チームメイトと積極的にコミュニケーションを取る練習をする。
困ったときに助け合う関係を築くことで試合中の連携が強化される。

「信頼関係を築く」について考えます。
スポーツにおいて、チームの強さは個々の能力だけで決まるわけではありません。
最も重要なのは、チームメイト同士の信頼関係です。
 信頼があれば、試合中の連携がスムーズになり、困難な状況でもチーム全体で乗り越えることができます。
信頼関係を築くためにはどうすればよいのか、具体的なポイントを例示してみます。

1.チームワークの基盤は「信頼関係」であることを知る

チームが一つにまとまる為には信頼が必要不可欠である。

パスをなげる際、ワイドメンバーが正しい位置にいてくれると信じることが連携につながる。
チーム運営でトラブルが発生した際、責任を押し付け合うのではなく、全員が問題解決に向けて協力し合うことで、信頼関係が深まる。
例えば、用具の紛失や運営ミスがあった場合も、メンバー全員で原因を考え対策を立てることが重要である。

練習や遠征のスケジュールを担当するメンバーが正確に調整を行い、全員に適切な情報を共有する事が信頼を築く要因となる。この信頼があることで、他のメンバーはその計画に安心して従い、効率よく準備を進めることができる。

信頼がなければ、チーム内に不安や疑念が生じ、パフォーマンスが低下につながる

2.チームメイトに対して誠実な態度を持つ重要性を知る

誠実さは信頼の土台である。嘘やごまかしがあると信頼関係が崩れてしまう。

練習に身(気持ち)が入らない理由を正直に伝える、チームのルールを守る姿勢を示す

練習や試合で自分のミスがあった際、それを正直に認めて次に活かす姿勢が誠実さを示すものである。
例えば、自分のポジションミスを認め、改善案を考えることで、他のメンバーからの信頼が強まる。逆に、ミスを隠そうとすれば、信頼関係が崩れる原因となる。

チームメイトが成功したり特定のタスクで貢献した場合、その努力を認め称賛する誠実さが必要である。
これにより、チーム全体のモチベーションが向上し連帯感が強まる。一方で、他人の成果を軽視したり奪おうとする態度は、信頼関係を損なう。

誠実な態度を持つことで、チームメイトからの信頼を得ることができる

3.ミスを責めるのではなく、サポートし合う姿勢を身につける

誰もがミスをする事があるが、ミスを責めるのではなく、次にどうすれば良いかをサポートする姿勢が重要である。

「次はこうしよう」と建設的なアドバイスを伝える。理由を確認してやる。

サポートし合う事で安心感が生まれ、信頼が深まる。

4.信頼を築くために約束を守り、一貫した行動を取ることを意識する

信頼は日々の行動によって築かれる約束を守り、一貫性を持った行動を心がけよう。

練習の開始時間に遅れない、事前に決めたアサイメントをしっかりと読み込んでくる。

一貫性のある行動が、「この人なら任せられる」という信頼感を生む。

5.チームメイトと積極的にコミュニケーションを取る練習をする

信頼関係を築くにはお互いを知る為の交流が欠かせない。

練習中や試合後に意見交換をする、オフの時間に交流を深める。

積極的にコミュニケーションを取ることで、理解が深まり、信頼も強まっていく。

6.困ったときに助け合う関係を築くことで、試合中の連携が強化される

困難な状況で助け合う経験が信頼関係を更に強固にする。

試合中に疲れているチームメイトをサポートし、自分がその分の負担を引き受ける。

助け合う姿勢が連携をスムーズにし、試合中のパフォーマンス向上につながる。

アドバイス

▶信頼関係は、チームワークを支える土台である。
▶誠実な態度を持ち、ミスを責めず、互いにサポートし合う姿勢が、強い信頼を築くことができる。
▶コミュニケーションを積極的に取ることで、チーム内の理解が深まり、困難な状況でも一致団結して、乗り越えられるようになる。

この記事を書いた人

Matsuura Masahiko
Kansai University
KAISERS Football Team
LifeSkills 365 for All Kaisers related persons.

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