10週目:協力とチームワーク
【目 標】
各自が、チーム内の協力やチームワークの重要性を理解し、個々の役割を果たしながら、チーム全体の成功に貢献する意識を育てる。
チームワークを深める為のスキルを学び、実際の練習や試合で活かす事でチームの力を最大限に引き出す。
10-4:意見の違いを乗り越えるスキルを知る
チーム内で意見が対立した際に、冷静に話し合う方法。
妥協点を見つけ、全員が理解できる解決策を考える。
対立を避けるのではなく建設的な意見交換を行う大切さ。
チーム内で「対立は悪い事ではない」という文化を持つ。
話し合いの場を円滑に進めるためのルールや手順を作る。
対立を解決する際にリーダーとフォロワーの役割を知る。
「意見の違いを乗り越えるスキルを知る」を考えます。
チームスポーツでは、メンバーそれぞれが異なる考えや視点を持っています。
その多様性がチームの強みとなる一方、意見の違いが対立を生むこともあります。
しかし、意見の違いを否定的に捉えるのではなく、乗り越える事でチーム全体が成長する事ができます。
意見の違いを建設的に解決し、チームの力を最大限に引き出すこともスキルであることを知ってください。
たとえば、「雨が降っている」というのは客観的な事実ですが、「雨が嫌いだ」というのは個人の感情です。
意見の対立が起こったときは、まず事実を整理し、正しく共有することを目指しましょう。
理解する事と納得する事は違います。
理解は「事実や理屈を知り、頭で分かること」
納得は「その内容に対して、自分が受け入れること」
たとえば、「運動が健康に良い」と説明を聞いて理解はできても「運動が好きではないからやりたくない」と思えば、納得はしていません。つまり、理解は客観的な認識であり、納得は主観的な受け入れの過程です。
したがって、すべての人を納得させるのは難しい場合もあります。
議論の際は、事実と主観を混同せず、事実の理解を共有することで建設的な対話ができるよう心がけることが大切です。
1.チーム内で意見が対立した際に、冷静に話し合う方法を知る
意見が対立した時、感情的にならず冷静に話し合う事が重要である。
「なぜその意見を持っているのか」を質問し、相手の考えを理解しようとする。
2.妥協点を見つけ、全員が理解できる解決策を考える
対立を解決する際には、全員が理解し、妥協できるポイントを探す姿勢が必要である。
意見が異なる場合でも、お互いの考えを尊重しながら、どこか折り合いをつける=妥協点を探ることが重要です。
例えば、負荷を軽減するメニューを一部取り入れつつ、試合を想定した高強度のメニューも維持することで、双方の意見を反映した練習計画を立てる。
例えば、企画が得意なメンバーが計画を進める一方で、他のメンバーが準備や片付けを担当する事で、全員が理解し、納得する運営体制を実現する。
3.対立を避けるのではなく、建設的な意見交換を行う大切さを理解する
対立を避けてしまうと、問題が解決しないばかりか、チーム内に不満が溜まることがある。
問題が生じた際、早めに話し合いの場を設けて解決策を共有する。
4.チーム内で「対立は悪いことではない」という文化を育てる
意見の違いを否定するのではなく、「違いがあるからこそ新しいアイデアが生まれる」と考える文化を作ろう。
練習後に自由に意見を交換する時間を設け、多様な視点を受け入れる場を作る。
5.話し合いの場を円滑に進める為のルールや手順を作る
話し合いをスムーズに進めるためには、いくつかのルールや手順を設定することが大切である
1人の意見を遮らず最後まで聞く
合意を得る前に全員の意見を確認する
6.対立を解決する際に、リーダーとフォロワーが果たす役割を考える
対立を解決する際には、リーダーが調整役として重要な役割を果たす。
一方、フォロワーも協力的な姿勢を持つ事が大切である。
リーダーが意見の違いを整理し、フォロワーがその解決策を実行に移す。
社会人でも起こることですが「決めたのにやらない」は最も非効率で、不誠実な対応であることは理解してください。
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