13-1:目標達成状況を確認する

13週目:目標の振り返りと修正
【目 標】
これまで取り組んできた目標を振り返り、達成状況を確認し、必要に応じて目標や行動計画を修正する力を養う。
これまでの目標達成の振り返りから得た教訓をもとに、新たな目標を修正・設定し、実践可能な行動計画を再構築する。

13-1:目標達成状況を確認する
1週間ごと月ごとの目標を振り返り達成度を確認する。
目標を達成できた場合の成功要因を具体的に挙げる。
達成できなかった目標について、原因を分析する。
チームとしての目標と個人の目標の進捗を比較する。
努力や行動が目標達成にどう影響を与えたか考える。
達成状況を具体的な数値や成果で示す練習をする。

「目標達成状況を確認する」のテーマで、これまでに設定した目標に対してどの程度の進捗があったかを振り返ります。
目標を達成する為には、定期的な振り返りが重要です。
振り返る事で成功の要因や課題を明確にし、次のステップに進むための材料を得ることができます。

1.1週間ごと月ごとの目標を振り返り、達成度を確認する

定期的に目標を振り返る習慣をつける事で進捗を正確に把握できる。

「リーグの試合で4TDする」という目標に対し試合後に得点数や獲得ヤードを確認する。
「失点を2TDに抑える」という目標に対し、喪失ヤードを確認する。
「週3回トレーニングを続ける」という目標に対し実際のトレーニング日数をチェックする。

確認から次の目標(GLの攻守に課題がある)などを設定することができる。

2.目標を達成できた場合の成功要因を具体的に挙げる

目標達成に至った理由を振り返り、どの行動や努力が成果につながったかを考える。

練習前に毎回ビデオ分析を行い、それが試合中のプレー精度向上に繋がった。
チーム全員で声を掛け合い、練習への集中力が向上したことで目標を達成できた。+

狙って目標達成できた場合、偶発的に目標を達成してしまった場合、それぞれを冷静に分析して成の背景を確認する必要がある。

3.達成できなかった目標について、原因を分析する

達成できなかった場合、原因を客観的に分析する事で次回の改善点を見つける。

試合中にスタミナ切れが起きた場合、トレーニング計画が不足していたことを特定する。
勉強と競技の両立ができなかった場合、スケジュール管理の見直しを検討する。

Plan(計画)、Do(実行)、Check(測定・評価)、Action(対策・改善)の仮説・検証型プロセスと同じく、遂行力や品質を高める努力を意識すること。

4.チームとしての目標と個人の目標の進捗を比較する

チーム全体の目標と個人の目標がどのようにリンクしているかを振り返える。

チームの目標「試合で4TD」に対し、自分が何に貢献できたかを分析する。
単なる得点ではなく、具体的なブロックや支援体制として落とし込む。

チームの課題解決(ディフェンス強化)が進んだ結果、自分のポジションの役割がどう変化したかを振り返る。
ビデオを先輩後輩と一緒に見たり、体重増加に取り組んだり、サイン練習を促したりなどの行動。

チームとしての目標だからと他人事にせず、その中で自分は何をするの?の具体を我が事にして考える。

5.自分の努力や行動が目標達成にどう影響を与えたかを考える

日々の努力や行動が、結果にどう結びついたかを確認し、具体的な改善点を見つける。

毎朝の早起きの習慣をつけ、柔軟に取り組む結果、練習前のウォームアップから動きやすくなった。
チームメイトと積極的にコミュニケーションを取ることで、試合中に「対話」が成立するようになり、選手間の連携がスムーズになった。

実際のところは、個の努力を伝播させることが、チームにとっては、ポジティブな影響を与える。

6.達成状況を具体的な数値や成果で示す練習をする

目標達成状況を数値や具体的な結果で示す練習を行い振り返りを可視化する。

毎試合4TDだけでなく、獲得ヤードを分析する。
ドライブを開始したフィールドごとのフィニッシュを確認し、課題設定に活用する。
ベンチプレス120kgの目標に対し、115kgだった原因を分析する。

可視化することで見えてくる課題があるので、それを実際の行動改善に取り入れる。

アドバイス

目標達成状況の確認は成長するための重要なステップである。
成功の要因を振り返り、自分自身やチームの課題を具体的に分析する事で、次の目標達成に向けた道筋が見えてくる。
定期的に振り返りを行い、目標の達成に 向けて着実に前進していこう。

この記事を書いた人

Matsuura Masahiko
Kansai University
KAISERS Football Team
LifeSkills 365 for All Kaisers related persons.

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