13-4:目標の修正方法を知る

13週目:目標の振り返りと修正
【目 標】
これまで取り組んできた目標を振り返り、達成状況を確認し、必要に応じて目標や行動計画を修正する力を養う。
これまでの目標達成の振り返りから得た教訓をもとに、新たな目標を修正・設定し、実践可能な行動計画を再構築します。

13-4:目標の修正方法を知る
現実的で達成可能な目標設定に修正する方法を知る。
大きな目標を細かく分け、小さな成功を積み重ねる計画を立てる。
時間やリソースの制約を考慮した現実的な修正をする。
達成困難だった目標をポジティブな視点で見直す練習をする。
チーム全体で新しい目標やアプローチを共有し、全員の意識を一致させる。

「目標の修正方法を学ぶ」ことについて考えます。
目標は達成することが理想ですが、状況の変化や困難な課題に直面することで、元の目標が現実的でなくなる場合もあります。
そのとき重要なのは、諦めるのではなく目標を修正して前進する姿勢です。
柔軟に目標を調整し、達成に向けた道を見つける力を身につけよう。

1.現実的で達成可能な目標設定に修正する方法を知る

初期の目標が高すぎたり曖昧すぎる場合、現実的で具体的な目標に修正する必要がある。

✅ 「チーム全体で毎試合50点を取る」から、「シリーズごとに1プレーはロングゲインの見込みあるものを入れる」に変更。
✅ 「体重を一気に5kg増やす」から、「1週間で500gずつ増やす」ように分割。
✅ 「試合に必ず勝つ」から、「ミスを半分に減らす」に具体化。

2.大きな目標を細かく分け、小さな成功を積み重ねる計画を立てる

大きな目標は、細分化して段階的に取り組むと達成しやすくなる。

✅ 「全国大会優勝」を「リーグ突破」「ベスト4進出」「決勝戦で全力を出し切る」に分ける。
✅ 「チームの戦術を完成させる」目標を「パス練習」「ベースランプレーの確認」「試合形式の実践」に分解。
✅ 「筋力をつける」目標を「毎週ジムでのトレーニングを2回行う」に具体化。

3.自分やチームの時間やリソースに合わせた目標に調整する。

時間やリソースの制約を考慮した現実的な修正をする

✅ 練習時間が限られている場合、「2時間半練習で5種類の戦術確認」から「90分で2種類に集中」に修正。
✅ 怪我でプレーできない選手がいる場合、「全員で同じ戦術」から「個々の得意な動きに特化」に変更。
✅ 勉強との両立が難しい場合、「毎日2時間勉強」から「試験前に重点的に3日間集中する」に調整。

4.達成困難だった目標をポジティブな視点で見直す練習をする

達成できなかった目標を否定的に捉えるのではなく、学びの機会として捉える。

✅ 試合に負けた場合、「次はどの点を強化すればいいか分かった」と考える。
✅ スケジュールがうまくいかなかった場合、「時間配分を見直すきっかけができた」と考える。
✅ ケガで練習ができなかった場合、「戦術を座学で学ぶ時間を確保できた」と捉える。

5.チーム全体で新しい目標やアプローチを共有し、全員の意識を一致させる

修正した目標をチーム全員で共有し、新たなアプローチで団結する。

✅ ミーティングで「次の試合までに改善するポイント」を全員で決める。
✅ チームの共有目標を「全国大会優勝」から「次の試合でディフェンスミスを半分に減らす」に変更。
✅ 各選手が自分の新たな役割を発表し、全員で役割分担を確認。

アドバイス

目標の修正は「諦め」ではなく「適応する力」を高めるためのプロセスである。
無理に高い目標にこだわるのではなく、現実的かつ達成可能な形に変えていくことで、前進し続けることができる。
柔軟な目標設定と共有意識を持つことで、チーム全体の力を引き出し、新たな成功への道を切り開らこう。

この記事を書いた人

Matsuura Masahiko
Kansai University
KAISERS Football Team
LifeSkills 365 for All Kaisers related persons.

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