14-7:未来の自分を描く

14週目:自己分析の方法
【目 標】
自己分析の習得を通じて、選手自身が自らの強みと課題を正確に把握し、競技力向上につなげることを目的とする。
フットボールでは、ポジションごとの役割を理解し、適切な戦術やプレースタイルを選択することが重要である。
映像分析やフィードバックを活用し、客観的に自己評価を行うことで、目標設定の精度を高める。
自己認識を深めることで、競技内外のパフォーマンス向上やチーム内のコミュニケーション能力の向上にもつなげる。

14-7:未来の自分を描く
自分が目指す理想の姿を具体的にイメージする練習をする。
5年後、10年後にどのようなアスリートや人間になっていたいかを考える。
現在の自分と理想の自分を比較し、必要なスキルや経験を挙げる。
未来の目標を達成するために、今すぐ始められることを見つける。
未来の自分が周囲にどのような影響を与えたいかを考える。
長期目標と短期目標を統合し、新たな計画を立てる意識を持つ。

「未来の自分を描く」について考えます。
未来の自分を明確に描くことは、目標達成に向けたモチベーションを高め、具体的な行動計画を立てる助けとなります。
理想のアスリート像や人間像を想像し、現在の自分とのギャップを分析することで、今すべきことが明確になります。
長期的な目標を意識しつつ、短期的なステップを具体化することで、継続的な成長を実現し、競技や人生の成功へとつなげることができます。

1.自分が目指す理想の姿を具体的にイメージする練習をする

理想の自分を具体的にイメージすることで、明確な目標設定が可能になる。
単に「成功したい」と考えるのではなく「どのようなプレーをするアスリートになりたいのか」「どんな価値観を持った人間になりたいのか」を具体的に描くことが重要である。

試合終盤でも冷静にプレーできるQBになりたい。
フィールド内外でリーダーシップを発揮し、後輩に慕われる選手になりたい。
自分の経験を活かして、将来的には指導者として活躍したい。

理想の自分を明確にすることで、日々の練習の質が変わる。
言葉にして書き出し、繰り返しイメージすることが重要である。

2.5年後、10年後にどのようなアスリートや人間になっていたいかを考える

短期的な目標だけでなく、5年後・10年後といった長期的な視点で自分の成長を考えることが必要である。
競技面だけでなく、社会人としての姿や人生の方向性も視野に入れることで、より持続的な成長が可能となる。

5年後:大学卒業後、Xリーグや海外リーグでプレーする。
10年後:競技で培った経験を活かし、ビジネスの世界で活躍する。

長期的な視点を持つことで、今やるべきことが明確になる。
将来を考えることは、現在の行動を決める大きな指針となる。

3.現在の自分と理想の自分を比較し、必要なスキルや経験を挙げる

理想と現実のギャップを分析することで、具体的に何を伸ばすべきかが分かる。
単に「上手くなりたい」と思うのではなく「どの部分を、どの方法で改善するべきか」を明確にすることが大切である。

✅理想:試合の流れを読んで最適なプレー選択ができるQB
現在:判断スピードが遅い
映像分析を増やし、プレーブックの理解を深める
✅理想:フィジカルの強いDL
現在:コンタクト時の押し負けがある
筋力トレーニングとテクニックの向上

現実を客観的に分析し、理想に近づくためのアプローチを具体化することが重要である。

4.未来の目標を達成するために、今すぐ始められることを見つける

目標が大きすぎると実行に移しにくくなるため、今できることから始めることが大切である。
小さな習慣の積み重ねが、最終的に大きな成功へとつながる。

✅将来リーダーシップを発揮したい
まずはチームミーティングで積極的に発言する
✅より強い体を作りたい
栄養バランスを意識した食事を取り入れる
✅戦術理解を深めたい
自主的に試合映像を分析し、コーチと意見交換する

「将来こうなりたい」ではなく「今日から何をするか」を決めることが成長への第一歩となる。

5.未来の自分が周囲にどのような影響を与えたいかを考える

アスリートは競技の枠を超えて影響を与える存在である。
どのような価値をチームや社会に提供したいのかを考え、そのために必要な行動を取ることが求められる。

チームの精神的支柱となる選手になり、後輩の手本となる。
学生時代に培った経験を活かし、引退後もフットボールの発展に貢献する。
アスリートとしての姿勢を示し、応援してくれる人々に感謝を伝える。

自分が周囲に与えたい影響を考えることで、競技への取り組み方や日々の行動が変わる。

6.長期目標と短期目標を統合し、新たな計画を立てる意識を持つ

長期目標が曖昧だと、日々の取り組みに一貫性が生まれにくい。
短期目標を設定し、段階的に達成することで、理想の自分へと近づくことができる。

長期目標:ミルズ杯を獲得する
短期目標:毎試合、自分の役割を完璧に遂行する

長期目標:将来はコーチになりたい
短期目標:プレーブックの理解を深め、チームメイトに説明できるレベルになる

長期的なビジョンと短期的な実行計画を結びつけることで、日々の努力が確実に成果へとつながる。

アドバイス

未来の自分を明確に描くことで、現在の行動の方向性が決まる。
5年後、10年後の目標を設定し、現在とのギャップを埋めるために具体的なスキル向上策を講じることが重要である。
長期目標と短期目標を統合し、計画的に成長していくことで競技力だけでなく人間としての成長も促進できる。

未来の自分を描くことは、モチベーションを維持し、努力を継続するための原動力となる。
理想を掲げるだけでなく「今できること」を明確にし、着実に前進することが重要である。
一歩一歩成長を積み重ね、競技生活を通じて最高の自分を目指してほしい。

この記事を書いた人

Matsuura Masahiko
Kansai University
KAISERS Football Team
LifeSkills 365 for All Kaisers related persons.

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