17-4:フィードバックを活用する

17週目:モチベーションを維持する方法
【目 標】
モチベーションを維持することは、競技力向上と長期的な成功に不可欠である。
目標設定をすることが当たり前のポジティブな環境づくり、フィードバックの活用、自己成長の実感など、持続的にやる気を高める方法を理解する。
休息の重要性を理解し、適切なリフレッシュを行うことで、メンタルとフィジカルのバランスを整える。
さらに、成功イメージを明確にし、チーム全体で共有することで、一体感を高め、日本一を目指すための意識を醸成することを狙いとする。

17-4:フィードバックを活用する
コーチやチームメイトからのフィードバックをモチベーションの源とする。
ポジティブなフィードバックだけでなく、改善点を受け入れる姿勢を持つ。
フィードバックを元に次回の練習や試合での改善点を明確にする。
フィードバックを受けた後、自分で「次にどうするか」を考える時間を作る。
チーム全体でフィードバックを共有し、全員が学ぶ場を作る。
フィードバックを成長の糧として捉える習慣を持つ。

「フィードバックを活用する」について考えます。
フィードバックは、アスリートが成長し続けるための重要な要素です。
コーチやチームメイトからの意見を受け入れることで、自身の強みと改善点を理解し、次のステップへつなげることができます。
ポジティブなフィードバックは自信を高め、改善点に関する指摘はスキル向上の機会です。
フィードバックを受けるだけでなく、それを活用して具体的な行動へと結びつけることが、継続的な成長には不可欠です。

1.コーチやチームメイトからのフィードバックをモチベーションの源とする

フィードバックは、選手が自己評価を行い、次のステップへ進むための指標となる。
ポジティブな評価は自信を生み、改善点の指摘は新たな挑戦の機会を提供する。
適切なフィードバックを受け取ることで、モチベーションを高め、より高いパフォーマンスを目指すことができる。

・試合後のコーチからのフィードバックを受け、次の試合で意識するポイントを決める。
・チームメイト同士で練習の良かった点や改善すべき点を伝え合い、共に成長する。
・ポジションごとのグループミーティングで、役割に応じたフィードバックを受けることで自身の課題の理解を深める。

フィードバックは、選手個人の成長だけでなく、チーム全体のレベルアップにもつながる。
受け取る側だけでなく、伝える側の姿勢も重要である。

2.ポジティブなフィードバックだけでなく、改善点を受け入れる姿勢を持つ

フィードバックには、自分の成長を促すための肯定的な評価と改善が必要な部分の指摘が含まれる。
ポジティブなフィードバックだけを求めるのではなく、改善点についても前向きに受け止めることで選手としての成熟度が増す。

コーチに指摘されたフォームの改善点を、動画を見ながら修正し、実践で試す。
試合でミスがあったプレーについて、チームメイトと振り返り、次の試合に向けて修正点を考える。
フィードバックを受けた際に「なぜこの指摘を受けたのか?」を考え、自分で具体的な改善策を立てる。

改善点を受け入れ、行動に移すことで選手は成長できる。
フィードバックを「否定」ではなく「向上のチャンス」として捉えることが大切である。

3.フィードバックを元に次回の練習や試合での改善点を明確にする

フィードバックを受けるだけでは意味がなく、それを元に具体的な行動を決めることが重要である。
次の練習や試合で意識するべきポイントを明確にし、実践に活かすことが成長につながる。

スピードが足りないと指摘された場合、次の練習からは加速力を意識したトレーニングを取り入れる。
試合でのディフェンスの対応が遅れた場合、ビデオを見返し、試合時のピットでの確認事項や修正策を検討する。
OLのブロックが甘いと指摘されたら、次の対人練習で特にそこに集中して取り組む。

フィードバックを活用することで、練習の質が向上し、試合でのパフォーマンスが向上する。
具体的な改善策を考え、実践することが重要である。

4.フィードバックを受けた後、自分で「次にどうするか」を考える時間を作る

フィードバックを受けたら、そのまま流さず、どのように活かすかを考える時間を作ることが大切である。
計画的に振り返り、行動に結びつけることで、より確実にスキル向上へつなげられる。

練習後に10分間、今日のフィードバックを振り返り、次の練習で意識するポイントをノートにまとめる。
試合後、コーチやチームメイトからのフィードバックを整理し、週ごとの改善計画を作成する。
夜寝る前に、その日のフィードバックを思い出し、明日の練習で何を意識するかを考える。

フィードバックは、その後の行動に活かしてこそ意味がある。
受けた意見を自分なりに整理し、次のアクションにつなげる習慣を持つことが重要である。

5.チーム全体でフィードバックを共有し、全員が学ぶ場を作る

フィードバックは個人だけでなく、チーム全体の成長にも役立つ。
チーム内で共有し合うことで、お互いの気づきを活かし、より強いチームを作ることができる。

試合後のミーティングで、個々の選手が受けたフィードバックを共有し、チーム全体の課題を明確にする。
ポジションごとに定期的に振り返りの場を設け、各選手の改善点や成功例を共有する。
レギュラーメンバーが、自分が受けたフィードバックをオープンに話し、他の選手にも学びの機会を提供する。

個々の成長だけでなく、チーム全体の強化のためにフィードバックを共有することが大切である。
情報をオープンにし、互いに学び合う文化を作ることが重要である。

6.フィードバックを成長の糧として捉える習慣を持つ

フィードバックを単なる指摘や評価として受け取るのではなく、自分が成長するための貴重な機会と捉えることが重要である。
ポジティブなフィードバックは自信につながり、改善点の指摘は技術や力量の向上を促す。フィードバックを受けるたびに「これは自分を強くするための材料だ」と考え、積極的に活用する姿勢を持つことが求められる。

試合後にコーチから受けたアドバイスをノートに記録し、次の練習で実践する習慣をつける。
練習中のビデオ分析で改善点を指摘された場合、それを具体的な課題として設定し、毎日のトレーニングに取り入れる。
ライバルチームと対戦した際の失敗経験を振り返り、それを克服するための戦略を練ることで、次の試合に活かす。

フィードバックは、受け取るだけではなく、それを活かして初めて意味を持つ。
毎回の指摘やアドバイスを「成長のための道しるべ」として捉え、それを行動に反映させることが継続的な進歩につながる。

アドバイス

フィードバックを受け入れる姿勢を持ち、それを次の行動に結びつけることが成長の鍵である。
ポジティブなフィードバックを励みにし、改善点についても前向きに受け止めることで選手としてのスキルが向上する。
また、フィードバックを整理し、実践する時間を確保することが重要である。
さらに、個人だけでなくチーム全体で共有し、全員が成長できる環境を作ることが強いチームを築くためには不可欠である。

フィードバックを受けるたびに「これは自分をさらに高めるためのヒントだ」と捉え、すぐに実践に移す習慣を持つことが重要である。

この記事を書いた人

Matsuura Masahiko
Kansai University
KAISERS Football Team
LifeSkills 365 for All Kaisers related persons.

目次