18-5:積極的に行動する力を育てる

18週目:主体性を育む
【目 標】
フットボールは、コーチやリーダーの指示を待つだけでは勝利できない。
自ら考え、行動し、責任を持つ「主体性」がチームの成功には不可欠である。
自ら考え行動することで、プレーの質が向上し、チームへの貢献度も高まる。
試合や日常の中で主体的に動ける個人であることを目指す。

18-5:積極的に行動する力を育てる
練習や試合で、積極的に意見や行動を起こすことを意識する。
チームのために何ができるかを考え、自分から行動を起こす。
他のメンバーが困っているときに、手助けを申し出る練習をする。
チームミーティングで、自分の考えを発言する機会を増やす。
新しい練習方法や戦術を試す提案をする。
「待つ」のではなく「自分から動く」姿勢を持つことで信頼を築く。

「積極的に行動する力を育てる」を考えます。
主体性を育む上で、積極的に行動する力は不可欠です。
受け身の姿勢ではなく、自ら課題を見つけ解決策を提案し、行動に移すことで成長の機会を最大限に活かすことができます。
特にチームスポーツでは、積極的な行動が信頼関係の構築や勝利への貢献につながります。
試合や練習、ミーティングの場で、自分から動くことの重要性を理解し実践する習慣を身につけることが大切です。

1.練習や試合で、積極的に意見や行動を起こすことを意識する

試合や練習では、ただ指示を待つのではなく、自分から行動を起こすことで、チームの成長に貢献できる。
選手として自らプレーの改善点を考え、コーチや仲間と話し合いながら実行することが大切である。

練習中、動きが悪いと感じたプレーについて、コーチに改善策を提案し、自主練習を取り入れる。
試合中、相手チームのディフェンスの弱点に気づいた際に、プレーコールへの反映を提案する。
ハドル内で味方が焦っていると感じたら、冷静な声かけを行い、落ち着いてプレーできるようサポートする。

ただ受け身でプレーするのではなく、状況を判断し主体的に動くことで、個人とチームの成長につながる。

2.チームのために何ができるかを考え、自分から行動を起こす

個人のスキル向上だけでなく、チーム全体のために自分がどう貢献できるかを常に考えることが重要である。
必要な場面で率先して動くことで、チームメイトからの信頼を得られる。

試合前のアップで、チームメイトの準備が整っていないと感じたら、自ら声をかけて連携を強化する。
試合後、ミーティングの前にプレー映像を見直し、チームとしての改善点を考えて共有する。
自主練習を提案し、苦手なプレーの強化にチームで取り組む機会を作る。

チームの勝利のために、常に自分ができることを探し、積極的に行動することが重要である。

3.他のメンバーが困っているときに、手助けを申し出る練習をする

チームメイトが困っているときに支援することは、チームワークの向上につながる。
声をかける、アドバイスをする、行動をともにすることで信頼関係を築くことができる。

新人選手がプレーの理解に苦しんでいるとき、自分の経験を活かして指導する。
チームメイトが怪我をして復帰した際、リハビリメニューに付き添い、精神的なサポートを行う。
試合前、プレッシャーを感じている仲間に声をかけ、リラックスできるように励ます。

チームは個々の選手の集まりであり、互いにサポートし合うことで、全体のパフォーマンスが向上する。

4.チームミーティングで、自分の考えを発言する機会を増やす

ミーティングでは、ただ話を聞くだけでなく、自分の考えを発言することで主体的にチームの方針に関わることができる。
意見を交わすことで、より良い戦術やチーム運営の改善につながる。

ミーティングで、次の試合に向けた4回生の雰囲気つくりについて自分の意見を積極的に発言する。
自分のパートでのプレー改善案を共有し、チーム全体で意識を統一する。
試合の振り返りで、自分のミスを認めた上で、今後の改善策を提案する。

積極的に発言することで、チーム内での意見交換が活発になり、戦術やチーム運営が向上する。

5.新しい練習方法や戦術を試す提案をする

既存の方法に固執せず、新しい練習方法や戦術を試すことで、チーム全体のスキル向上につながる。
自ら提案し、実践することで、創造的なアプローチが生まれる。

チームのディフェンス戦略を強化するため、海外のプレー映像を参考に新しいカバレッジについてコーチの感想を聞く。
トレーニングの効率を上げるために、異なるポジションの選手と共同で練習を行う方法を考える。
ストレッチやウォームアップの新しい方法を研究し、より効果的な準備運動を提案する。

新しいアイデアを積極的に提案することで、チーム全体の成長と戦術の向上につながる。

6.「待つ」のではなく「自分から動く」姿勢を持つことで信頼を築く

受け身の姿勢ではなく、主体的に動くことでチーム内での信頼を得ることができる。
積極的な行動はリーダーシップにつながり、チームの団結を強化する。

試合前のミーティングで、コーチの指示を待つのではなく、自ら戦略の確認を行い仲間と話し合う。
チームイベントの企画を提案し、選手同士の結束を強化する機会を作る。
試合後の振り返りで、自らプレーの改善点を発表し、次に向けた取り組みを計画する。

積極的に行動することで、信頼される存在となり、チームの中心選手としての役割を担うことができる。

アドバイス

積極的に行動する力を身につけることは、個人の成長を促すだけでなく、チーム全体の発展にも大きく貢献します。
ただ指示を待つのではなく、自ら考え、提案し、そして行動に移す姿勢が、競技力の向上だけでなく、強いチームワークの形成にもつながります。「誰かがやってくれる」のではなく、「自分にできることは何か」を常に考え、行動に移すことで、仲間からの信頼も深まり、チーム内での存在感が増していきます。
練習や試合の中で積極的な一歩を踏み出す習慣をつけることが、将来的にリーダーシップを発揮できる人材へとつながっていきます。どんな小さな行動でも構いません。意識して、一歩踏み出す勇気を持ち続けていきましょう。

この記事を書いた人

Matsuura Masahiko
Kansai University
KAISERS Football Team
LifeSkills 365 for All Kaisers related persons.

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