20-4：社会的責任を考える

20週目：倫理観を学ぶ
【目　標】
・フットボールは単なる勝敗を競うスポーツではなく、フェアプレーや誠実な行動が求められる競技であることを認識する。
・倫理観を持つことで、個人の成長だけでなく、チームの信頼や競技全体の価値を高めることを理解する。
・倫理観を理解し、それを実践することで、より尊敬される選手となり、より良きチーム作りを行う。

20-4：「社会的責任を考える」
 フットボール選手として社会に与える影響を考える。
 地域社会や学校の模範となる行動を心がける。
 SNSなどでの発言や行動が周囲に与える影響を知る。
 ファンや支援者に感謝を示す具体的な方法を考える。
 チームが地域社会に貢献できる活動を提案する。
 倫理的行動がスポーツのイメージを守ることを意識する。

「社会的責任を考える」について記載します。
フットボール選手として、競技力の向上だけでなく、社会に対する責任を果たすことも重要です。選手は地域社会や大学の模範となる行動を求められ、SNSでの発言や態度も周囲に影響を与えることを意識します。
ファンや支援者への感謝の気持ちを持ち、倫理的な行動を心がけることでスポーツ全体の価値を守ることにつながります。
チームや個人としてどのような社会的責任を果たせるかを考えることが求められるのです。

１．フットボール選手として社会に与える影響を考える

スポーツ選手は、特に大学スポーツにおいて社会的な影響力を持つ。
選手の行動や発言は、チームや学校の評価に直結しファンや後輩にも影響を与える。
模範となる振る舞いを意識することで、競技外でも価値ある存在となれる。

試合後の振る舞いがメディアを通じて評価される
試合で勝利した際の振る舞いや敗戦後の態度は、ファンやメディアに大きな影響を与える。

アスリートとしての行動が後輩や未来の選手に影響する
下級生や高校生が憧れる存在となるため、日常生活や練習態度にも責任を持つ。

地域活動への参加がチームのイメージを向上させる
地域のイベントやボランティア活動に積極的に参加することで、スポーツの価値を広めることができる。

選手の行動は、自分だけでなく、チームや大学、さらには地域社会にも影響を与える。
責任を持って行動することが重要である。

２．地域社会や学校の模範となる行動を心がける

フットボールはチームスポーツであり、選手一人ひとりの行動がチーム全体の印象に影響を与える。
選手は大学や地域社会の模範となることを求められ、規律を守ることが大切である。

学内での礼儀正しい振る舞いを意識する
授業や部活動以外でも、挨拶や時間厳守といった基本的なマナーを徹底する。

チームジャージを着ているときの言動に注意する
チームのジャージを着用しているときの振る舞いは、個人ではなくチーム全体の評価に影響する。

交通ルールを守り、事故を防ぐ
・大学生アスリートとして、安全運転や歩行者としてのマナーを守ることで、社会の一員としての自覚を持つ。
・特に自転車での交通ルールの徹底は、罰則の再確認から適宜おこなうこと。

地域や学校の代表であることを意識し、日常生活においても模範的な行動をとることが、スポーツ選手としての責任である。

３．SNSなどでの発言や行動が周囲に与える影響を学ぶ

SNSの発展により、選手の発言がすぐに広まり、ポジティブな影響もネガティブな影響も与える。
選手として発信する情報の責任を理解し、不適切な投稿や発言が自分やチームの信用を失わせるリスクを学ぶ。

試合中の判定についてSNSで不満を述べない
審判の判定に対する不満をSNSなどで投稿すると、チーム全体の品格が問われる。

他チームや選手を誹謗中傷しない
対戦相手へのリスペクトを持ち、挑発的な発言や批判的な投稿は避ける。

感謝の気持ちをSNSで発信する
ファンや支援者に向けて感謝の気持ちを投稿し、ポジティブなメッセージを発信することで、チームや競技の価値を高める。

SNSは選手の影響力を広げるツールだが、その使い方には責任が伴う。
発言がどのように影響するかを意識し、慎重な発信を心がける。

４．ファンや支援者に感謝を示す具体的な方法を考える

スポーツ選手は、支援してくれるファンやスポンサー、学校関係者のおかげで活動ができる。
感謝の気持ちを伝えることが、競技の継続やチームの発展につながる。

試合後のファン対応を丁寧に行う
試合後のファンサービスや対応を積極的に行う。

地域イベントに積極的に参加する
子ども向けのフラッグフットボールの体験会を開催し、競技の魅力を伝える。

感謝のメッセージをSNSや手紙で伝える
支援者に向けて感謝の言葉を発信し、応援に対するお礼を伝える。

感謝の気持ちを具体的に行動に表すことが、選手やチームの価値を高め、さらなる支援につながる。

５．チームが地域社会に貢献できる活動を提案する

チームとして、競技以外の場面でも地域社会に貢献することで競技の普及やチームの価値向上につながる。
ボランティア活動や地域イベントへの参加を通じて、社会とのつながりを強化する。

地域の清掃活動に参加する
大学や地域の環境美化活動を行い、地域貢献を実践する。

スポーツ教室を開催する
地域に根ざしたスポーツ教室を開催し、チームの専門性や人材を活かして、地域の子どもたちや初心者を対象とした体験の場を提供する。チームと地域が双方向に関わり合うことで、より強く温かいコミュニティづくりにも貢献できる。

地域の防災活動に協力する
災害時の避難訓練や支援活動に参加し、アスリートとしての力を社会に還元する。

競技外の活動も、チームや競技の価値を高める重要な要素である。
地域との関わりを持ち、社会貢献を意識することが求められる。

６．倫理的行動がスポーツのイメージを守ることを意識する

選手の行動一つひとつが、スポーツ全体のイメージに影響を与える。
倫理的な行動を徹底し、フェアな精神で競技に取り組むことで、スポーツの価値を守る。

試合後に対戦相手と握手をする
勝敗に関係なく、相手チームに敬意を示す。

試合中の不正行為を行わない
相手を煽るような行為や紛らわしい行為を避け、公正にプレーする。

学業と競技の両立を意識する
大学スポーツの選手として、学業をおろそかにせず、模範となる姿勢を示す。

倫理的な行動は、スポーツの価値を守るだけでなく、自分自身の競技人生にも良い影響を与える。
誠実な選手として行動することが求められる。

アドバイス

フットボール選手としての責任は、競技の枠を超えて社会に大きな影響を与えます。
日々の言動は、地域社会や学校、ファン・支援者に見られており、チームや競技全体の評価にもつながります。
だからこそ、SNSを含めた行動一つひとつに責任を持ち、誠実で模範的な振る舞いを心がけることが大切です。
また、ファンへの感謝を伝える姿勢や、地域に貢献する活動を自ら提案・実行することも、選手としての大切な役割です。

競技力と同じくらい、社会的責任を果たす姿勢が、信頼される選手・チームへとつながります。
一人ひとりの行動が、未来のフットボールの価値をつくっていきます。