20-7：倫理観を実践する

20週目：倫理観を学ぶ
【目　標】
・フットボールは単なる勝敗を競うスポーツではなく、フェアプレーや誠実な行動が求められる競技であることを認識する。
・倫理観を持つことで、個人の成長だけでなく、チームの信頼や競技全体の価値を高めることを理解する。
・倫理観を理解し、それを実践することで、より尊敬される選手となり、より良きチーム作りを行う。

20-7：「倫理観を実践する」
 これまで学んだ倫理観を実際の練習や試合で意識する。
 チームメイトと倫理的な行動について具体的に話し合う。
 試合中や練習後に、自分の行動を振り返り、改善点を見つける。
 チーム全体で倫理的な課題を共有し、改善策を考える。
 倫理的な行動がチームの目標達成にどう貢献するかを実感する。
 倫理観を行動に移し、競技生活と日常生活の両面で成長を目指す。

「倫理観を実践する」について考えます。
倫理観は知識として持つだけではなく、実際の行動に落とし込むことで初めて価値を持ちます。
競技中のフェアプレー、チームメイトとの誠実な関係、試合後の態度など、日々の習慣として倫理的な行動を意識することが大切です。チームとして倫理的な問題を共有し、改善策を考えることで、競技生活だけでなく社会で通用する人間としての成長にもつながります。

１．これまで学んだ倫理観を実際の練習や試合で意識する

練習や試合では、競技力の向上だけでなく、倫理観を持った行動を実践することが重要である。
ルールを守る、公正なプレーをする、試合中の態度を意識するなど、プレーの中で倫理観を活かすことが求められる。

フェアプレーの実践
プレー後、相手選手が倒れている際に手を差し伸べる、試合後に握手を交わす。

審判の判定を尊重
自分に不利な判定でも冷静に受け入れ、抗議ではなくプレーで挽回する。

スポーツマンシップを示す
相手チームの好プレーを称賛し、敬意を示す。

競技の場では勝敗だけでなく、倫理観を持った行動が重要となる。
試合の結果以上に、誠実なプレーが長期的な評価を高める。

２．チームメイトと倫理的な行動について具体的に話し合う

倫理観は個人の意識だけでなく、チーム全体で共有することでより実践しやすくなる。
チーム内での倫理観に関する話し合いを定期的に行い、問題意識を共有することで、より良い環境を築くことができる。

ミーティングで倫理観について議論
試合中の行動やSNSの使い方について、定期的に話し合う。

良い行動を表彰する
練習中や試合で倫理的な行動を取った選手を評価し、称賛する。

チームルールの確認
チームとしてどのような倫理的行動を重視するか、ルールを明確にする。

チーム内で倫理観に関する話し合いを行うことで、全員が共通の価値観を持ち、競技だけでなく人間的な成長も促進される。

３．試合中や練習後に、自分の行動を振り返り、改善点を見つける

試合や練習が終わった後、自分の行動を振り返ることが重要である。
感情的になっていなかったか、フェアなプレーをしていたか、チームメイトに対して誠実な態度を取れていたかなど、改善点を見つけることで成長につながる。

試合の映像を振り返る
プレーだけでなく、自分の態度や振る舞いもチェックする。

コーチやチームメイトからのフィードバック
自分では気づかない倫理的な課題について、他者の意見を聞く。

日記やメモで振り返る
試合後に、自分の良かった点と改善すべき点を記録する習慣を持つ。

振り返りを習慣化することで、自分の倫理的な行動の課題を認識し、次の試合や練習に活かすことができる。

４．チーム全体で倫理的な課題を共有し、改善策を考える

個人だけでなく、チーム全体で倫理的な課題に向き合うことが大切である。
チーム内で問題が発生した場合、責任の押し付けではなく、解決策を話し合い、より良い環境を作る努力が求められる。

試合中のラフプレーを議論
試合で起こったトラブルについて、改善策を話し合う。

練習態度の見直し
チーム全体で倫理的な行動が取れているか、チェックリストを作成する。

チーム内の役割分担の確認
責任を持って行動するために、チーム内の役割とその責任を明確にする。

チーム全体で倫理的な課題を共有し、改善策を考えることで、より良い組織を作ることができる。

５．倫理的な行動がチームの目標達成にどう貢献するかを実感する

倫理観を持った行動がチームの成功に直結することを理解する。
誠実な行動を取ることで、信頼関係が強まり、チームの一体感が生まれ、最終的には勝利へとつながる。

フェアプレーが試合の流れを変える
相手選手をリスペクトすることで、良い雰囲気の中で試合が進む。

誠実な練習態度が競技力向上につながる
互いに支え合い、チームとしての成長を加速させる。

チームの評判向上
倫理的な行動を続けることで、ファンやスポンサーの支持が増え、環境が整備される。

倫理観を持った行動は、単なる道徳的な問題ではなく、チームの成功に不可欠な要素である。

６．倫理観を行動に移し、競技生活と日常生活の両面で成長を目指す

倫理観は競技だけでなく、日常生活でも実践することが重要である。
日々の小さな行動を意識することで、アスリートとしてだけでなく、一人の人間としても成長することができる。

学校生活での模範的行動
時間を守る、感謝の気持ちを伝えるなど、日常生活で倫理観を示す。

SNSでの適切な発信
チームのイメージを損なわないよう、発言に注意する。

地域活動への参加
ボランティア活動やイベントを通じて、社会貢献の意識を高める。

倫理観を持った行動を日常生活でも実践することで、競技と社会生活の両方で信頼される人間になれる。

アドバイス

倫理観を実践することは、大学生アスリートとしての信頼を築くだけでなく、将来社会で活躍するための土台をつくることにもつながります。
練習や試合、そして日常の中で誠実な行動を積み重ねることが、チームの雰囲気を高め、自分自身の成長にも直結します。一人ひとりが自覚を持ち、周囲に良い影響を与える存在を目指すこと。その積み重ねが、競技人生をより豊かにし、卒業後の未来にも必ず活きてきます。