22-3:模範となる行動を取る

22週目:他者に影響を与える力
【目 標】
・他者に良い影響を与えるためのリーダーシップや共感力を理解し、チームの結束を強める。

・コミュニケーションやフィードバックを活用し、チームメイトの成長とモチベーション向上を促す。
・自ら模範となる行動を取り、チーム全体の士気を高め、目標達成に貢献する。

22-3:模範となる行動を取る
チームメイトが真似したくなるような行動を取ることの重要性を知る。
練習における態度や取り組み方が、他者に与える影響を考える。
ルールやマナーを守り、誠実さを示す行動を意識する。
模範的な行動がチーム全体の文化に影響を与えることを学ぶ。
試合中のフェアプレー精神を行動で示す。
振り返りの時間に、自分の行動がチームにどのような影響を与えたか確認する。

「模範となる行動を取る」ことについて考えます。
チームにおいて、個々の選手の行動は周囲に大きな影響を与えます。
リーダーや上級生が模範となる行動を取ることで、チームの文化や雰囲気が形成され、競技力向上につながります。
練習の取り組み方、ルールやマナーの遵守、フェアプレーの姿勢など、日常の行動がチーム全体に影響を与えることを理解し、常に誠実な態度を意識することが求められます。

1.チームメイトが真似したくなるような行動を取ることの重要性を知る

リーダーや上級生の行動は、周囲に大きな影響を与える。
特に下級生や新入生は、上級生の振る舞いを参考にしながら成長するため、常に良い見本となることが重要である。

・練習開始の30分前にグラウンドに出て、ストレッチや個人トレーニングを行い、準備の大切さを示す。
・試合後、勝敗に関係なく相手チームとしっかり挨拶を交わし、スポーツマンシップを示す。
・誰よりも声を出してチームを鼓舞し、積極的な姿勢を見せることで周囲を巻き込む。

模範的な行動を取ることで、チーム全体に良い影響を与え、全員の意識を高めることができる。

2.練習における態度や取り組み方が、他者に与える影響を考える

日々の練習における態度や取り組み方が、チーム全体の雰囲気を決定づける。
常に全力で取り組む選手がいると他の選手も自然とそれに倣うようになる。

・指示を待つのではなく、自発的に練習の準備や片付けを行う。
・チームメイトがミスをした際に励ます声をかけ、ポジティブな雰囲気を作る。
・疲れていても最後まで集中力を切らさず、練習を全力で行う姿勢を見せる。

日々の練習に取り組む姿勢が、チーム全体の士気や成長速度に影響を与えることを意識する。

3.ルールやマナーを守り、誠実さを示す行動を意識する

ルールやマナーを守ることは、チームの信頼を高めるだけでなく、競技の価値を守ることにもつながる。
特にリーダーがルールを順守する姿勢を示すことで、チーム全体に誠実な文化が根付く。

・審判の判定に不満があっても冷静に受け止め、チームメイトにも落ち着くよう声をかける。
・練習場や更衣室を常に整理整頓し、次に使う人が気持ちよく使えるよう配慮する。
・授業やミーティングに遅刻せず、時間を守ることで責任感を示す。

ルールやマナーを守ることは、個人の信頼につながるだけでなく、チーム全体の価値を高める。

4.模範的な行動がチーム全体の文化に影響を与えることを学ぶ

チームの文化は、選手一人ひとりの行動によって形作られる。
特にリーダーや上級生が模範を示すことで、次世代の選手たちにも良い文化が受け継がれていく。

・上級生が下級生に対して優しく接し、後輩が安心して意見を言える環境を作る。
・練習後のフィードバックを積極的に行い、成長を促す雰囲気を作る。
・試合中の態度や振る舞いが、相手チームや観客にも影響を与えることを意識する。

良い文化を作るためには、日々の行動の積み重ねが重要であり、それが次世代の選手に受け継がれる。

5.試合中のフェアプレー精神を行動で示す

試合では勝敗だけでなく、プレースタイルや態度も重要である。
フェアプレーの精神を持つことで、競技全体の価値を高め、チームの評判を向上させることができる。

・倒れた相手選手を手助けし、フェアプレーの精神を示す。
・相手チームの素晴らしいプレーを称賛する姿勢を持つ。
・審判の判定に不服があっても、冷静にプレーを続ける。

フェアプレーを実践することで、KAISERSのブランドを守り、競技の価値を高めることができる。

6.振り返りの時間に、自分の行動がチームにどのような影響を与えたか確認する

試合や練習の後に、自分の行動がチームにどのような影響を与えたかを振り返ることは成長につながる。
自分の振る舞いがチームにとって良い影響を与えているかどうかを確認し、次の行動に活かすことが重要である。

・ミーティングで「今日の試合で自分がチームを支えられた瞬間」を振り返る。
・試合後にコーチやチームメイトに、自分の態度や行動について意見をもらう。
・成功した試合とそうでなかった試合の自分の行動を比較し、改善点を見つける。

定期的な振り返りを通じて、自分の行動を見直し、より良いリーダーシップを発揮できるようにする。

アドバイス

模範となる行動を取ることは、リーダーシップの最も基本であり、最も強力な影響力の源です。
あなたの一つひとつの姿勢や言動が、チーム全体の雰囲気をつくり、仲間の行動を変えていきます。

練習に真剣に取り組む姿、ルールやマナーを守る誠実な態度、試合中に見せるフェアプレー精神。
そうした日常の行動が、チームメイトの心を動かし、「自分もああなりたい」と思わせるきっかけになります。

リーダーとは、声を張り上げて指示を出す場合もあれば、背中で語る必要もあります。
だからこそ、どんなときも、自分の行動が誰かに見られているという意識を持ち、常に最善を尽くす姿勢を忘れないでください。誠実さと情熱を持って行動すれば、その姿は必ず誰かの道しるべになります。

この記事を書いた人

Matsuura Masahiko
Kansai University
KAISERS Football Team
LifeSkills 365 for All Kaisers related persons.

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