28-1:学び続ける姿勢を持つ

[28週]: [謙虚さを学ぶ]
・謙虚さを通じて、自身の成長を止めない「学び続ける姿勢」と向上心を育む。
・チームメイトや支えてくれる人々への尊敬と感謝の心を持ち、信頼関係を築く。
・勝敗に左右されず、成果や失敗から真摯に学ぶことで、リーダーとしての品格と影響力を高める。

28-1:学び続ける姿勢を持つ
どんな状況でも成長できるよう、学ぶ姿勢を持つ重要性を理解する。
上手くいっているときほど、足りない部分に目を向ける習慣をつける。
指導者や先輩の助言に耳を傾け、自分の視点を広げる。
試合や練習でのフィードバックを素直に受け止め、改善につなげる。
他の競技や異なる環境からも学び、視野を広げる努力をする。
「自分はまだまだ成長できる」という意識を持つことで、謙虚さを維持する。

「学び続ける姿勢を持つ」ことについて考えます。
謙虚な姿勢とは、単に控えめであることではなく、常に学び成長しようとする意欲の表れです。
成功に慢心せず、自分の課題と向き合い、あらゆる環境や人から学ぶ柔軟さを持つことが、継続的な成長と信頼の土台になります。どんな状況でも学ぶ姿勢を忘れず、常に自らを高めようとする気持ちが、真の謙虚さへとつながります。

1.どんな状況でも成長できるよう、学ぶ姿勢を持つ重要性を理解する。

状況が順調なときも困難なときも、そこには必ず学びがあるという意識を持つことが、成長の継続に不可欠である。

勝利後でも自分に厳しく改善点を洗い出す姿勢
勝利試合のあとも浮かれることなく、プレー映像を見返し、自らのミスや粗さを冷静に分析し、次の課題として具体化する。

敗戦の中にこそ成長のヒントを探す分析班の姿勢
負けた直後にも感情に流されず、「何が通用しなかったか」を冷静に言語化し、次戦のプランニングに活用する姿勢。

逆境を成長の機会と捉えるポジティブマインド
雨天の練習でも集中力を鍛えるチャンスと捉え、泥だらけになりながらも真剣に取り組む姿勢を示す。

どのような結果や状況でも、自ら学びに変える姿勢が謙虚さの核心であり、周囲の信頼を生む。

2.上手くいっているときほど、足りない部分に目を向ける習慣をつける。

成功体験の裏にも改善点は存在する。謙虚な者はその課題を見逃さず、成長のきっかけとする。

MVPにも満足せず、更なる精度を追求する
MVPに選ばれながらも「もっとブロックのタイミングを早めたい」と自ら課題を口にし、成長を止めなかった選手の姿勢。

自己記録よりもチーム全体の底上げを優先する
測定で常に最速タイムを出していたにもかかわらず「もっと後輩に声をかけて引き上げたい」と語る。

順調な流れの中でも妥協せず改善提案をする
試合内容が順調だったにもかかわらず、ミーティングで自ら細かな修正点を積極的に挙げる主体的な姿勢。

うまくいっているときこそ、さらに成長できる部分に目を向ける人間が、周囲からの信頼を得る。

3.指導者や先輩の助言に耳を傾け、自分の視点を広げる。

謙虚な選手は、年齢や立場に関係なく、他者からのフィードバックを素直に受け入れる。

OBの後悔に学び、自身の未来への意識を高める
OB訪問で「大学時代にもっと視野を広げておけばよかった」という言葉を受け、真剣にメモを取り、自分の行動を見直そうとする姿勢。

先輩の一言をきっかけに行動を変える
先輩からの助言をきっかけに朝練のルーティンを見直し、継続的な努力によって目に見える成果を出し始めた1年生の成長。

意図を深く理解する
与えられた練習だけで満足せず、練習後にコーチ陣の意図を尋ねに行き、自らの理解を深めようとした主力選手の姿。

学びは独学だけではない。
周囲の声に謙虚に耳を傾けることで、視野が広がり、成長のスピードが加速する。

4.試合や練習でのフィードバックを素直に受け止め、改善につなげる。

指摘を「攻撃」ではなく「期待」と捉えることで、自分自身の変化につなげられる。

厳しい言葉の裏にある期待を汲み取る
コーチからの厳しい言葉を感情的に受け止めず、「自分への期待の裏返し」と捉え、前向きに受け入れた控え選手の姿勢。

指摘に即応し、翌週にプレー改善を示す
ポジションレビューでの細かな指摘を受け止め、翌週の練習で同じプレーを見事に修正する対応力を示す。

仲間の声に応え、チームを鼓舞する
「声が足りない」という課題を受け止め、次の練習で誰よりも大きな声を出してチームを活気づける。

フィードバックを素直に受け入れ、行動に変えられる選手こそ、謙虚さを持ち合わせた信頼される存在である。

5.他の競技や異なる環境からも学び、視野を広げる努力をする。

謙虚な人間は、異なる分野にも敬意を払い、そこから自分に活かせるエッセンスを見出す。

陸上の技術を取り入れたスタート改善
陸上部のスタートダッシュのフォームを観察し、自主練習に取り入れることで、初動の爆発力を強化する工夫をする。

武道の原理をテクニックに応用する
合気道における「崩し」の技術を映像で研究し、その身体操作理論をパスプロの間合いやタイミングに応用したOLの創意。

ビジネス思考で情報共有を改革を進める
ビジネス講座で得た「報告・連絡・相談(報連相)」の知識をもとに、チーム内の連絡フローを見直し、円滑な情報伝達を実現した主務の行動。

学びの場はグラウンドだけではない。
他競技や異分野への興味と謙虚な姿勢が、プレーヤーとしての深みをつくる。

6.「自分はまだまだ成長できる」という意識を持つことで、謙虚さを維持する。

自己肯定と自己満足は違う。
謙虚さを持ち続けることで、常に「次の成長」が見えるようになる。

全日本候補選出後も慢心しなかった選手
全日本候補に選ばれたことに対しても、「これがゴールではない」と冷静に自己評価を行い、さらに上を目指して努力を続けた姿勢が印象的であった。

オフ明けも鍛錬を止めなかったライン陣
春のオフ明け期間中でも気を緩めず、「夏が勝負」と意識し、地道に練習を継続したライン陣の姿は、年間通じての成長につながった。

キャプテンとしても自省を続ける習慣
チームを率いる立場であっても、毎週欠かさず「課題日記」を書き、自らの改善点を言語化することで、模範としての姿勢を示す。

謙虚さを失った瞬間、成長は止まる。
「もっと良くなれる」という感覚こそが、挑戦の原動力である。

アドバイス

謙虚さとは、自分を卑下することではなく、まだ成長できると信じ続ける強さの表れです。
他者から学ぼうとする素直な姿勢や、日常の中にある小さな気づきを見逃さない感性こそが、アスリートとしての深みと信頼を育てていきます。

どれだけ経験を重ねても、「まだ伸びる」と信じる気持ちがある限り、人は進化し続けられます。
一歩ずつ、学ぶ姿勢を忘れず、自分自身の可能性を広げていきましょう。

この記事を書いた人

Matsuura Masahiko
Kansai University
KAISERS Football Team
LifeSkills 365 for All Kaisers related persons.

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