28-4:謙虚さと自信のバランスを取る

[28週]: [謙虚さを学ぶ]
・謙虚さを通じて、自身の成長を止めない「学び続ける姿勢」と向上心を育む。
・チームメイトや支えてくれる人々への尊敬と感謝の心を持ち、信頼関係を築く。
・勝敗に左右されず、成果や失敗から真摯に学ぶことで、リーダーとしての品格と影響力を高める。

28-4:謙虚さと自信のバランスを取る
謙虚さと自信を両立させることで、安定したパフォーマンスを発揮する。
自分の強みを活かしつつ、常に向上心を持ち続ける。
他人と比較せず、自分の成長にフォーカスする。
「自信過剰」と「謙虚すぎる」の違いを理解し、適切なバランスを取る。
試合前のメンタルコントロールとして、自信を持ちつつ、油断しない方法を学ぶ。
チームメイトにも、自信を持ちながら謙虚でいる姿勢を見せる。

「謙虚さと自信のバランスを取る」を考えます。
謙虚さと自信は、一見すると相反するように見えますが、両方をバランスよく備えることは、競技者として安定した成長を遂げるために欠かせません。
謙虚さは自分自身を見つめ直す視点を、自信は前へ進む力を与えてくれます。
それぞれの意味を正しく理解し、自分の強みと課題を冷静に見極めることで、判断力と行動力が身につきます。
自信過剰にも萎縮にもならず、常に最適な心の状態を保つことが、信頼されるリーダーへの第一歩です。

1.謙虚さと自信を両立させることで、安定したパフォーマンスを発揮する

競技における実力発揮のためには、自信を持ちつつも過信に陥らず、学びを忘れない謙虚さを併せ持つ必要がある。
両者を両立することで、試合中の冷静さと柔軟さが養われる。

謙虚さと挑戦を両立させる
・試合前のアップ中に、ルーティーンを確実にこなすことで自信を深めながらも、直前まで戦術の確認を怠らない姿勢。
・自分のポジションに誇りを持ちながら、試合中に仲間のアドバイスに耳を傾けて修正を加える。
・高いパフォーマンスを継続している選手が、練習後に必ず反省ノートをつけ、慢心を防いでいた。

自信と謙虚さは両立しうる資質であり、それが競技中の安定性と持続力を支える要因となる。

2.自分の強みを活かしつつ、常に向上心を持ち続ける

自己の強みに確信を持つことは重要だが、成長を止めず挑戦し続ける姿勢が、持続的なレベルアップを実現する鍵となる。

強みを磨く
・得意のタックル技術を持つDLが、パシュートアングルを意識しなおす。
・パス成功率の高いQBが、あえて苦手だったスクランブルからの展開を個別練習で強化する。
・実績のあるキッカーが、新たに精神面のコントロール方法を取り入れルーチンを再構築する。

強みは磨き続けてこそ価値がある。
自信の裏にある努力が、周囲からの本当の信頼を呼び込む。

3.他人と比較せず、自分の成長にフォーカスする

他者との比較は必要な視点であるが、過度になれば自信喪失や傲慢さにつながる
自分の課題と向き合い、昨日の自分を超える意識を持つことが重要である。

個人の自己成長に向き合う
・同期の先発起用に焦ることなく、自分の練習テーマに忠実に取り組んでみる。
・SNS上の評価に一喜一憂せず、個人スキルの向上に集中する。
・控え選手がレギュラーと実力差を感じる場面でも、常に自分なりの成功体験を積み重ねていく。

成長の基準は常に「自分自身」である。
他者は刺激であり、目標であっても、指標ではない。

4.「自信過剰」と「謙虚すぎる」の違いを理解し、適切なバランスを取る

自信が過剰になれば独善に陥り、謙虚すぎれば消極的になる。
自分の位置を正確に捉え、他者との関係性においても自然体でいられるバランス感覚が必要である。

高いレベルで適切な判断を下す
・周囲の助言を拒まず、しかし自分の意見も冷静に発信したキャプテン。
・リーダー役として前に出る場面と、譲る場面をわきまえた3年生の副将。
・スターターになっても、謙虚さを忘れず下級生に技術を丁寧に教え、チームを育てる。

適度な自信と謙虚さは、他者との良好な関係を築く基礎となる。
自分を客観視する力が求められる。

5.試合前のメンタルコントロールとして、自信を持ちつつ、油断しない方法を学ぶ

試合前の心の持ち方は、パフォーマンスに直結する。
自信を持って臨むことと油断しないことを両立させるメンタルトレーニングが必要である。

油断なき自信を身につける
・自分のルーティンを徹底し、緊張と集中を切り替えながら攻撃(守備)とスペシャルチームに出場する。
・弱小チームとの対戦でも気を引き締め、事前に相手の過去データを精査する。
・「絶対勝てる」という声が出たときに、「まずは目の前の1プレー」と冷静に心を持ち直す。

油断のない自信が、最も強固な精神状態をつくる。
メンタルの準備もトレーニングの一環である。

6.チームメイトにも、自信を持ちながら謙虚でいる姿勢を見せる

周囲のメンバーに対して、自信と謙虚さを持った振る舞いを実践することで、チーム全体の雰囲気と成長に好影響を与えることができる。

謙虚さと自信に裏付けられた行動を示す
・練習中に成果を出しながらも、決して自慢せず「皆のおかげ」と言葉を添える。
・下級生のミスに怒るのではなく、自身の経験を基にアドバイスを伝える。
・プレーメーカーが試合中のビッグプレー後に、周囲にハイタッチを促して喜びをチーム全体に還元する。

リーダーは言葉だけでなく、態度で示すことが重要である。
謙虚な自信がチームを動かす力となる。

アドバイス

謙虚さと自信は、対立するものではなく、両立すべき大切な力です。
自信を持つことで挑戦する勇気が生まれ、謙虚であることで学びと成長を続けることができます。
このバランスが取れている選手は、安定したパフォーマンスを発揮し、チームからも信頼される存在になります。

自分を信じること、そして仲間や環境に感謝することの両方を忘れずに、常に冷静で力強い心を持ち続けてください。
個人の姿勢がチームに良い影響を与えます。

この記事を書いた人

Matsuura Masahiko
Kansai University
KAISERS Football Team
LifeSkills 365 for All Kaisers related persons.

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