28-5：支えてくれる人への感謝を忘れない

[28週]： [謙虚さを学ぶ]
・謙虚さを通じて、自身の成長を止めない「学び続ける姿勢」と向上心を育む。
・チームメイトや支えてくれる人々への尊敬と感謝の心を持ち、信頼関係を築く。
・勝敗に左右されず、成果や失敗から真摯に学ぶことで、リーダーとしての品格と影響力を高める。

28-5：支えてくれる人への感謝を忘れない
 家族、コーチ、トレーナー、チームスタッフなど、自分を支える人々への感謝の気持ちを持つ。
 試合や練習の環境が整っていることへの感謝を改めて考える。
 当たり前のことに感謝する習慣をつけることで、謙虚な心を育てる。
 勝っても負けても、応援してくれる人々への感謝を忘れない。
 日々の感謝を行動で示すことで、周囲との信頼関係を強くする。
 「ありがとう」を伝えることが、人としての魅力を高めることを理解する。

「支えてくれる人への感謝を忘れない」を考えます。
フットボールは選手だけで成り立つものではなく、家族や指導者、トレーナー、スタッフ、そして応援してくださるすべての方々の支えがあってこそ継続できるものです。日々の活動に対して感謝の心を持つことは、謙虚さの原点となります。
試合結果に関係なく支援してくれる存在に気づき、「当たり前」を見直し、「ありがとう」を言葉と行動で示すことが、競技者としてだけでなく、一人の人間としての成長につながります。

１．家族、コーチ、トレーナー、チームスタッフなど、自分を支える人々への感謝の気持ちを持つ

直接プレーには関与しない存在であっても、日々の練習や試合を可能にしているのは、見えない支えがあってこそである。
支えてくれる人々への感謝の意識を持つことが謙虚な姿勢の出発点となる。

遠征費用を工面してくれた家族
経済的に余裕がない中でも、ユニフォームや遠征費を工面してくれる家族に対し、言葉で感謝を伝えた。

常に声をかけ続けてくれるコーチ
試合に出られない時期にも、継続的に励ましをくれるポジションコーチの存在に目を向ける。

ケアを怠らないトレーナーへの意識
自身のリハビリに長期間寄り添ってくれたトレーナーに、シーズン終了後に心を込めて記念品を贈った。

支えてくれる人々の存在は、当たり前ではない。日々の感謝の気持ちが、人間的な深みを育てる礎となる。

２．試合や練習の環境が整っていることへの感謝を改めて考える

整ったグラウンド、器具、施設、備品など、練習環境が整っていること自体が特権である。
環境の裏にある維持管理や整備の労力に目を向け、当たり前を見直す姿勢が求められる。

グラウンド整備をしてくれる管理者への感謝
毎朝早くからフィールドを整備してくれる職員に、選手たちが自主的に挨拶と感謝を伝える文化を作った。

器具を運んでくれる裏方のサポート
ダミーやゴールポストの管理をしているリーダー、試合後に選手たちが声をかけ、ねぎらいを伝えた。

清掃スタッフへの敬意
廊下やシャワールームの清掃をしてくれる清掃員の方に感謝を伝え、定期的に選手たちが自主的に清掃を行った。

環境は与えられるものではなく、守られているものである。
意識することで謙虚さと感謝が育まれる。

３．当たり前のことに感謝する習慣をつけることで、謙虚な心を育てる

日常の些細なことに感謝する習慣は、心を整え、物事への見方を広げる力を養う。
謙虚さは一朝一夕には身につかず、日々の積み重ねから生まれる。

練習後に水が用意されていることへの感謝
誰が準備しているかを考え、練習終わりにマネージャーに「ありがとう」と声をかけた選手。

毎日の昼食があることへの気づき
遠征先で用意された弁当に手を合わせて感謝を示したチーム全体の習慣。

会場までの送迎に対する敬意
応援に来てくれる家族や友人に、帰り際に感謝の言葉とお辞儀を忘れない。

日常の「当たり前」にこそ感謝の本質がある。気づく力が、謙虚さと人格を育てる。

４．勝っても負けても、応援してくれる人々への感謝を忘れない

結果にかかわらず応援してくれる人の存在は、精神的支柱である。
成果に一喜一憂せず、応援に感謝する姿勢が真の競技者としての人間性を高める。

試合後にスタンドへ感謝を示す
敗戦後でも、整列して深く一礼し、全員で応援団席に感謝の意を示す。

観戦に来た保護者への対応
試合後に観客席を訪ねて挨拶とお礼を伝える。

SNSでの感謝投稿
試合の振り返りだけでなく、応援してくれた人への感謝をしっかり綴る部の公式アカウント。

応援は当然ではない。
応援される存在であることに責任と誇りを持ち、感謝を形に表すことが大切である。

５．日々の感謝を行動で示すことで、周囲との信頼関係を強くする

感謝は言葉だけでなく、具体的な行動として表すことで伝わる。
感謝の行動は、周囲との信頼を強固にし、チーム全体の雰囲気にも好影響を与える。

ゴミ拾いを率先する部員
練習後に落ちているゴミを拾うことで、施設への感謝と自律を示した。

トレーナーにドリンクを差し入れ
夏の暑い時期、選手がトレーナーへ自発的に冷たいドリンクを渡した。

掃除や整備に積極的に参加
練習前後に荷物運びや雑用を黙々とこなすことで、周囲の信頼を得る。

感謝は行動で示してこそ、信頼へと変わる。
自ら動くことが、チームの文化をつくる第一歩である。

６．「ありがとう」を伝えることが、人としての魅力を高めることを理解する

感謝の言葉は、関係性を円滑にし、周囲の協力を引き出す力を持つ。
素直な「ありがとう」が言える人は信頼され、愛される存在となる。

ミスをカバーしてくれた仲間に感謝
練習中、自分のパスミスを拾ってくれたWRに、すぐに感謝を伝えたQB。

道具を準備してくれた後輩に感謝
練習器具を用意してくれた1年生に「助かるよ、ありがとう」と声をかけた上級生。

アドバイスをくれたコーチへの言葉
指摘を受けたあと、真剣に話を聞いたことに対して「ありがとうございます」と伝える。

「ありがとう」は、最も簡単で、最も強い信頼の証である。
素直な感謝の言葉が、人としての魅力を育てる。

アドバイス

どんなに努力しても、支えてくれる人の存在がなければ、今のあなたの競技生活は成り立ちません。
日々の練習環境、応援、指導、見えないサポートのすべてに目を向け、「ありがとう」を素直に伝えることができる人は、人としての深みと信頼を得ていきます。

感謝の気持ちは謙虚さの源であり、行動に移すことで、あなた自身の魅力がさらに高まります。
支えられている今に気づき、その想いを行動で返すことを大切にしてください。