31-7:周囲の人々に感謝し、恩返しする

[31週]: [周囲に良い影響を与える]
・チーム内外において、ポジティブな言動や感謝の姿勢を通じて良好な影響を与える力を養う。
・困難な状況においても冷静に対処し、周囲を鼓舞するリーダーシップを発揮する資質を身につける。
・影響力のある行動を通じて、個人の成長とチーム全体の価値向上を同時に実現する意識を確立する。

31-7:周囲の人々に感謝し、恩返しする
・支えてくれている人々(コーチ、スタッフ、家族、ファン)に感謝を伝える。
・応援してくれる人々の期待に応えるために、全力を尽くす。
・スポーツを通じて、自分が社会に貢献できることを考える。
・地域活動やボランティアに参加し、アスリートとしての責任を果たす。
・試合後のファンサービスやメディア対応にも丁寧に取り組む。
・「自分が与えられたもの」を次の世代に伝え、還元する姿勢を持つ。

「周囲の人々に感謝し、恩返しする」ことを考えます。
フットボールは、選手自身の力だけでは成り立ちません。コーチやスタッフ、家族、仲間、そして応援してくれるファンの存在があってこそです。日々支えてくれている人々に改めて感謝を示し、その想いを行動で還元する姿勢を育みます。
アスリートとして社会的責任を意識し、感謝の気持ちを未来へとつなげる力を養いましょう。

1.支えてくれている人々(コーチ、スタッフ、家族、ファン)に感謝を伝える

日々の活動の背後には、多くの支援者の存在がある。
その存在を意識し、感謝を言葉で表すことが関係性を深める鍵となる。

遠征時に差し入れを持ってきた保護者に感謝を示す
感謝の姿勢が部全体の礼儀を引き上げる。

練習後、毎回スタッフに「ありがとう」と声をかける
小さな習慣が、スタッフとの信頼を築く。

試合後にスタンドへのお礼の丁寧さにこだわる
ファンとの絆がチームの一体感を高める。

感謝は心の在り方である。
言葉と態度で示すことが、周囲の支援を力に変える第一歩となる。

2.応援してくれる人々の期待に応えるために、全力を尽くす

期待されることは重圧にもなり得るが、同時に自らを高める原動力となる。
感謝の気持ちは、姿勢に現れる。

差し入れに込められた思いを胸に、下記練習に打ち込む
応援の温かさが、厳しい状況でも妥協しない姿勢を引き出す。

ベンチでも全力で声を出し続けた控え選手
チームの士気が保たれる。

大学の機関誌に掲載された激励記事を読み返して試合に臨む
言葉の重みが責任感を強め、勝負どころでの集中力を生む。

全力を尽くすことは、感謝のもっとも誠実な形である。
期待に応える努力は、自らの価値を高める行為でもある。

3.スポーツを通じて、自分が社会に貢献できることを考える

競技者としての影響力は、フィールドの外にも及ぶ。
社会との接点を持つことで、アスリートの役割はさらに広がる。

地元小学校のフラッグフットボールの授業に参加する
子どもたちの笑顔が活動の意味を教えてくれる。

主務がSNSで応援メッセージに返信する
双方向のつながりがチームの魅力を発信する。

引退後もチーム行事に顔を出すOGの存在
継続的な関わりが組織文化を育んでいく。

社会との関係性の中に、自らの存在意義が広がる。
アスリートの価値は、社会との接点の中で輝きを増す。

4.地域活動やボランティアに参加し、アスリートとしての責任を果たす

地域とのつながりは、チームの信頼を築く要素である。
競技者としての役割は、競技外でも期待されている。

清掃活動にユニフォームで参加する
地域住民との距離が縮まり、関心が高まる。

学生トレーナーが防災訓練に積極的に参加する
災害時の連携意識が向上する。

地域イベントでフラッグ指導を行う
子どもたちにスポーツの魅力を伝えることができる。

社会的責任を果たす姿勢が、信頼される組織をつくる。
地域との関係性が、チームの基盤を支える。

5.試合後のファンサービスやメディア対応にも丁寧に取り組む

プレーの成果を支えるのは、観る人の存在である。
試合外での対応がチーム全体の評価につながる。
する(競技者)観る(観客)支える(スタッフ・家族など)があってのスポーツである。

子どもたちとの写真撮影に応じる
小さな交流がファン層の拡大につながる。

インタビューで敗戦の責任を述べる幹部
誠実な姿勢が報道の印象を変える。

マーケティングチームが試合後にSNSで感謝の言葉を投稿する
丁寧な対応が信頼を育む。

ファン対応や広報もチームの一部である。
全ての行動に「代表者」の意識を持つことが大切である。

6.「自分が与えられたもの」を次の世代に伝え、還元する姿勢を持つ

学んだこと、得た経験を未来に繋げることは、先輩からの恩を返す道でもある。継承の意識が組織を強くする。

上級生が新人練習に自主的に参加する
成長のきっかけを共有する姿勢が称賛される。

OBOGが自分の失敗談を後輩に伝える
経験を分かち合う文化が根づく。

上級生がトレーナー志望の1回生に寄り添ってやる
技術だけでなく姿勢も継承される。

受け継ぎ、伝えることが真の恩返しである。
継続性のある行動が、組織に強固な土台をもたらす。

アドバイス

周囲の人々への感謝を行動に移すことは、アスリートとしての成熟を示す第一歩です。
支えてくれている人たちの存在を当たり前と思わず、一つひとつの言葉や態度に敬意を込めて接することで、自分自身の魅力と信頼は何倍にも高まります。
そして、受け取ったものを次の世代へつなぐ姿勢が、チーム文化を育て、社会との絆を深めていくのです。

この記事を書いた人

Matsuura Masahiko
Kansai University
KAISERS Football Team
LifeSkills 365 for All Kaisers related persons.

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