35-6:SNSやオンラインツールを活用する

[35週]: [ネットワーク作り]
・チームメイトや指導者との信頼関係を深めることで、競技生活の質を高めると共にプレー面での相乗効果を生む力を養う。
・他チームやOBとの交流、SNS等を通じて広い視野でネットワークを構築し、生涯にわたって活用可能な人脈づくりを目指す。
・単なる知人関係にとどまらず、互いの成長を促す信頼関係を築く姿勢を身につけ、社会においても通用する人間力を培う。

35-6:SNSやオンラインツールを活用する
現代のネットワーク作りには、SNSやオンラインツールの活用が欠かせない。
SNSを通じて、スポーツ関係者や指導者とつながる。
試合の振り返りや考えを発信し、他の選手と意見交換をする。
ネットワークを広げるために、適切な情報発信を心がける。
オンライン講座やウェビナーを活用し、学びの場を広げる。
SNSを使う際は、発言の影響を考え、誠実なコミュニケーションを意識する。

「SNSやオンラインツールを活用する」ことについて考えます。
現代社会におけるネットワーク作りには、SNSやオンラインツールの活用が欠かせません。
これらのツールを正しく活用することで、リアルの場では得られない情報やつながりを持つことができ、競技や将来のキャリアにも好影響を与えることができます。

1.現代のネットワーク作りには、SNSやオンラインツールの活用が欠かせない

リアルな交流だけでなく、デジタル空間における人脈形成は、ネットワークの幅と可能性を飛躍的に広げる手段である。

競技専門のSNS活用
X(旧Twitter)を通じて他のアスリートとつながり、トレーニング方法や試合の情報を互いに共有し合う関係を築く。
SNSが専門性の高い交流と情報収集の場となる。

大学のインフォメーションシステム等の活用
学内のオンライン掲示板を活用し、他学部のゼミやイベント情報を得ることで、学内外との新たな接点が生まれる。
デジタルツールが多分野との接点を広げる。

SNS投稿からの交流
自身のプレー動画を投稿したところ、他大学の選手からコメントが届き、技術面での学びと交流が生まれる。
動画共有が実践的なフィードバックと交流を促進する。

デジタルの場での出会いも、リアルと同様に大切にすべき人間関係である。

2.SNSを通じて、スポーツ関係者や指導者とつながる

SNSは、これまで接点のなかった人々とも交流するきっかけとなり、学びや機会を得る場となる。

元有名選手とのやり取り
SNSで元有名選手にメッセージを送り、トレーニングに関する具体的な助言を受ける。
SNSが憧れの存在との直接的な接点を生む。

海外コーチの投稿から学ぶ
海外の大学コーチが発信する戦術や練習方法をSNSで学び、自チームの練習に取り入れる。
世界の知見を身近に取り入れられる学びの場となる。

オンラインセミナー講師との接点
SNSでつながった講師に質問を送り、オンラインセミナーの内容をより深く理解する機会を得る。
SNSが学びの深化や対話のきっかけとなる。

自ら発信し、他者に敬意をもってつながることで、信頼ある関係が築ける。

3.試合の振り返りや考えを発信し、他の選手と意見交換をする

SNSは単なる情報の受け取り手にとどまらず、自ら考えを発信することで相互的な学びの場となる。

試合後の反省を共有
試合後に自身の反省点や課題をSNSに記録し、OBOGから具体的な助言や励ましのコメントを受ける。
発信がフィードバックを得るきっかけとなる。

技術的な工夫の紹介
ポジションごとの技術的工夫をSNSで紹介し、他校の選手との意見交換を行ってみる。
相互的な学びが生まれる発信となる。

メンタル面の取り組みを発信
試合前のルーティンやメンタル面での工夫を投稿したことで、同じ悩みを持つ選手と交流が生まれる。
共感とつながりを生む発信となる。

発信には勇気が必要だが、積極的な表現は新たな交流を生む原動力となる。

4.ネットワークを広げるために、適切な情報発信を心がける

情報発信は自らの信頼を築く手段であり、誠実で一貫性のある発信が信頼関係の土台となる。

試合結果を丁寧に報告
試合結果に加えて感謝や反省も丁寧に投稿し、家族や支援者との信頼関係を深める。
誠実な姿勢が信頼を育てる。

活動の背景を伝える
イベントや練習の様子だけでなく、取り組みの背景や努力の過程も発信し、共感と応援を得る。
過程の共有が共感を生む。

誤解を避ける表現に配慮
感情的な投稿や断定的な言い回しを避けることで、誤解や対立を未然に防ぐことができる。
丁寧な発信が信頼と安心感を生む。

発信は自己紹介と同義であり、誠実さが信頼と人脈を築く鍵となる。

5.オンライン講座やウェビナーを活用し、学びの場を広げる

オンラインを活用した学びの場は、時間や場所を超えて幅広い知見を得る貴重な機会となる。

スポーツ栄養のオンライン講座を受講
試合前の食事管理に役立てるため、専門家によるスポーツ栄養学の講義をオンラインで受講してみる。
専門知識を自ら学ぶ姿勢が競技力を高める。

キャリア系ウェビナーに参加
引退後の進路に備え、社会人や企業関係者によるオンライン講座を通じて多様な選択肢を学ぶ。
将来を見据えた準備が可能になる。

英語講座を受講
国際大会や将来の海外挑戦に備え、オンライン英会話を継続的に受講する。
語学力の向上が視野と可能性を広げる。

オンラインでの学びは、主体的に動く者にとって強力な成長資源となる。

6.SNSを使う際は、発言の影響を考え、誠実なコミュニケーションを意識する

SNSは利便性が高い一方で、誤解やトラブルの原因ともなるため、慎重な運用と誠実な姿勢が求められる。

ネガティブ発言を避ける工夫
感情的な内容の投稿は控え、冷静かつ事実に基づいた表現を心がけることで、信頼関係を損なわずに情報を共有する。
感情のコントロールが信頼維持につながる。

他者の投稿に敬意を払う
コメントを投稿する際には相手の意図を尊重し、批判ではなく建設的な姿勢を意識する。
敬意ある対応が良好な関係性を築く。

誹謗中傷への対応
不適切なコメントを受けた際は感情的にならず、スクリーンショットを保存し、指導者や運営に適切に相談する。
冷静な対応が自身と周囲を守る手段となる。

SNSでの発言には責任が伴うため、誠実な姿勢を貫くことが大切である

アドバイス

SNSやオンラインツールは、正しく使えば強力なネットワークの構築手段となります。
自分を表現し、他者とつながる機会を大切にしながら、発言には責任を持って行動することが重要です。
リアルとデジタルの両方で信頼を築くことが、これからの時代を生きるうえで欠かせないスキルとなるでしょう。

注意点】
SNSやオンラインツールは、情報収集や自己表現の手段として有効である一方で、誤解や炎上、プライバシーの侵害といったリスクも伴う。たとえば感情的な投稿や不用意な発言が、本人の意図とは異なる形で拡散し、信頼を損なうケースも少なくない。また、画像や動画の投稿により、他人のプライバシーを侵害する恐れもある。情報を発信する際には、公開範囲の設定や表現の丁寧さに注意し、自らの立場や影響力を理解したうえで、責任ある行動を心がけることが重要である。

この記事を書いた人

Matsuura Masahiko
Kansai University
KAISERS Football Team
LifeSkills 365 for All Kaisers related persons.

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