EQ(Emotional Intelligence Quotient:「心の知能指数」「感情の知性」)とは自身の感情の状態を把握し、コントロールした上で、周囲の人の気持ちにも働きかける力のこと 。
[36週]: [感情的知性(EQ)を高める]
・自己認識と感情のコントロール力を高めることで、プレッシャーの中でも冷静かつ安定したパフォーマンスを維持できる力を養う。
・共感力を育むことにより、チームの結束力を高め、信頼に基づいた良好な人間関係を築く基盤を形成する。
・感情的知性を高めることで、判断力・対話力・リーダーシップといった対人スキルを強化し、競技内外における長期的な成長へとつなげる。
36-7:EQを活かしたリーダーシップ
感情的知性を活かして、チームを引っ張る力を高める。
自分の感情を適切にコントロールし、チームメイトに安心感を与える。
対話を大切にし、意見の違いを調整する力を磨く。
試合や練習で問題が起こったとき、感情的にならずに解決策を考える。
リーダーとして、チームの雰囲気を良くするための行動を意識する。
感情的知性の高いリーダーは、チーム全体の成長を促すことができる。
「EQを活かしたリーダーシップ」について考えます。
EQ(Emotional Intelligence Quotient:「心の知能指数」「感情の知性」)とは自身の感情の状態を把握し、コントロールした上で、周囲の人の気持ちにも働きかける力を指します。
EQを活かしたリーダーシップでは、自分の感情を理解しコントロールする力と、他者の感情に寄り添う力が求められます。
リーダーとしてチームの中心に立つためには、冷静な判断力と柔軟な対話力が不可欠です。
感情的知性を高めることは、仲間からの信頼を得て、組織全体の成長を導く礎となります。
1.感情的知性を活かして、チームを引っ張る力を高める
EQの高いリーダーは、自己と他者の感情に敏感に反応し、場に応じた言動で周囲を導く存在である。
冷静な対応が安心感を生む
ミスが続いた場面で、慌てず声をかけることで、周囲が落ち着きを取り戻す。
感情の言語化で信頼を得る
「いま正直に言うと悔しい。でも次に活かそう」と素直に気持ちを共有する。
ネガティブな感情を昇華する
怒りを感じた場面で、冷静にその背景を分析し、次の行動に変換する。
2.自分の感情を適切にコントロールし、チームメイトに安心感を与える
リーダーの感情はチーム全体に伝播する。安定した感情の発信が、周囲の冷静さを保つ鍵となる。
試合前に穏やかな雰囲気を作る
緊張が高まる場面であえて笑顔で話しかけ、メンバーを和ませる。
怒りを見せずに対応
後輩のミスに対して感情を抑え、「どうすれば次に繋がるか」を語る。
落ち込んだ空気を変える
試合後の沈黙の中、率先してポジティブな振り返りを行う。
3.対話を大切にし、意見の違いを調整する力を磨く
EQの高いリーダーは、対立を避けるのではなく、違いを理解し合意形成に導くことができる。
対立の場で共通点を探す
意見が割れた会議で、双方が納得できる目的を再確認する。
相手の立場に配慮した表現
「その意見も理解できる」と前置きしてから自分の考えを述べる。
言葉を選ぶ工夫
「間違っている」ではなく「別の見方もある」と表現を柔らかくする。
4.試合や練習で問題が起こったとき、感情的にならずに解決策を考える
問題発生時に感情で反応せず、冷静に本質を見極める姿勢がリーダーには求められる。
原因分析から始める
試合中のトラブルに対し、感情的にならず、なぜ起きたかをその場で整理してみる。
改善に目を向ける
練習中の不協和音に対し、「誰が悪い」ではなく「何が足りないか」に注目する。
責任を引き受ける姿勢
問題の責任を自分ごととして捉え、「次は自分が変える」と宣言する。
5.リーダーとして、チームの雰囲気を良くするための行動を意識する
チームの雰囲気を左右するのは、日々の言動であり、小さな気配りと一貫した態度が鍵である。
挨拶を欠かさない
「おはよう」「ありがとう」などの基本を丁寧に実践する。
ポジティブな空気を演出
負けた後も前向きな声かけをし、空気を立て直す。
孤立するメンバーに声をかける
練習後に一人でいた後輩に「どうだった?」と気さくに話しかける。
6.感情的知性の高いリーダーは、チーム全体の成長を促すことができる
EQの高いリーダーは、自分と他者の感情に向き合い、全体をより高い次元へ導く役割を果たす。
一人ひとりの感情に寄り添う
体調や気分の浮き沈みに気づき、適切にフォローを入れる。
個性を活かす場を提供
無口な部員に役割を任せ、責任を持たせることで輝かせる。
全体視点で判断する
チームの士気とバランスを見ながら采配や声かけを調整する。
アドバイス
EQを活かしたリーダーは、自分の感情に流されず、周囲の状況を的確に捉える冷静な観察力と共感力を備えています。
自分自身がそのようなリーダーになることで、チーム全体の安心感と団結力が高まります。
小さな言動が大きな信頼へとつながりますので、常に誠実で前向きな姿勢を心がけてください。

