[49週]: [感謝を行動に移す]
・感謝の気持ちを言葉だけでなく行動で示すことで、チーム内に信頼と一体感を生み出す。
・支えてくれる人々への感謝を自覚し、自らできる貢献を考え、実践する習慣を身につける。
・感謝の文化をチーム全体に広めることで、持続的な成長と未来への基盤を築く。
49-5:チームとして感謝の文化を築く
チーム全体で「感謝の文化」を作るための取り組みを考える。
チームミーティングや食事の場で、感謝を伝える時間を設ける。
感謝の気持ちを持つことで、チームワークが向上することを理解する。
試合後に相手チームや審判、観客に感謝を伝える習慣を作る。
シーズン終了時に、支えてくれた人々に感謝の気持ちを伝える機会を設ける。
感謝の文化がチームの結束力を強化し、より良い環境を生み出すことを実感する。
「チームとして感謝の文化を築く」ことを考えます。
感謝の気持ちは、個人の中に留めるだけでなく、チーム全体として共有し、文化として根づかせることが大切です。チーム全体で感謝を大切にする風土があることで、相互尊重と協力が生まれ、より強固なチーム力が育まれます。
感謝の文化をチーム全体でどのように築くかについて理解を深めます。
1.チーム全体で「感謝の文化」を作るための取り組みを考える
感謝の文化を築くには、メンバー全員が関わり合いながら取り組む必要がある。
組織的な仕組みと自発的な工夫が相互に補完し合うことで文化は定着する。
感謝の月間イベントを開催する
月に一度、チーム内で感謝をテーマにした発表や表彰を行い、互いの思いを共有する機会を設ける。
感謝カードの配布・交換制度
簡単なカードに感謝の気持ちを記入し、任意で交換することで、感謝を日常的に言語化する習慣をつくる。
感謝行動を「見える化」するボードの設置
誰がどんな行動で感謝されたかを記録・掲示することで、感謝の連鎖を視覚的に伝える場を整備する。
2.チームミーティングや食事の場で、感謝を伝える時間を設ける
日常の共有の場において、感謝を伝える時間を明確に設けることで、形式ばらずに思いを交わせる雰囲気が育まれる。
ミーティングの冒頭に「感謝のひとこと」
その日の練習や出来事の中で感謝を感じたことを1人ずつ発表することで、雰囲気が和らぐ。
食事の前に「ありがとうタイム」を設ける
当番の人や食事を用意してくれた人への感謝を全員で声に出して伝える習慣を持つ。
勝利後のハドルでの感謝表明
試合終了後に選手やスタッフに向けて、感謝を言葉にして締めくくるような流れを定着させる。
3.感謝の気持ちを持つことで、チームワークが向上することを理解する
感謝を感じ合うことで、互いの信頼と尊重が深まり、自然と協力し合う意識が生まれる。感謝は協働の原動力となる。
感謝がトラブル回避に繋がる
小さな行き違いも「ありがとう」の気持ちがあれば、相手を責めずに冷静に対応できる土台ができる。
感謝が役割の尊重を促す
ポジションの違いによる誤解も、互いの役割への感謝があれば理解と協力に変わる。
感謝が連携力を高める
プレーの中で互いの動きを認め合う意識が生まれ、連携の精度が向上する。
4.試合後に相手チームや審判、観客に感謝を伝える習慣を作る
チームの外にも感謝を向ける姿勢を持つことで、スポーツマンシップが育まれ、競技全体の価値を高めることにもつながる。
相手チームに整列して敬意を表す
試合後に整列して一礼することで、相手への敬意と感謝を伝える。
審判への挨拶を徹底する
試合の判定に関係なく、終了後には感謝の言葉とともに敬意を表すようにする。
応援席に向かって感謝のおじぎを送る
スタンドに向けてお辞儀をし、手を振ったりして、支えてくれた人々に感謝の意を示す。
5.シーズン終了時に、支えてくれた人々に感謝の気持ちを伝える機会を設ける
シーズンの締めくくりには、感謝を総括的に伝える場を持つことが重要である。
関わってくれたすべての人への感謝が、次のステップへの力となる。
感謝の手紙を贈る会を実施
1年間支えてくれた人に宛てた手紙を読み上げるセレモニーを行い、想いを言葉にして伝える。
感謝ムービーを制作・上映する
写真や動画を編集し、スタッフや家族への感謝の気持ちを映像に込めて届ける。
感謝の集いを開催する
関係者を招いて1年間の感謝を直接伝える食事会やイベントを企画する。
6.感謝の文化がチームの結束力を強化し、より良い環境を生み出すことを実感する
感謝が自然と表れるチームには温かさと安心感があり、メンバー全体の主体性と意欲が高まる。
感謝の文化は成長の原動力である。
新入生が安心して馴染める
感謝があふれるチームは、上下関係に偏らず、新しいメンバーも受け入れやすい環境となる。
意見の言いやすい雰囲気が生まれる
互いに感謝を感じていれば、失敗や提案も前向きに受け止められやすくなる。
自主的な行動が増える
感謝されることで、さらに貢献しようとする意識が生まれ、全体の主体性が向上する。
アドバイス
制度や場づくりだけでなく、一人ひとりが心から感謝を伝える習慣を持つことで、チーム全体の士気が高まり、成果にもつながります。温かい感謝の文化があるチームは、何よりも魅力的で強いのです。

