50-2:ロールモデルとしての姿勢を学ぶ

[50週]: [次世代への指導力を考える]
・次世代の育成を通じて、自らの知識と経験を深め、リーダーシップを高める力を養う。
・後輩を支え導くことが、チームの未来を築く重要な責任であることを自覚する。
・短期的な成果にとらわれず、長期的視点で次世代の成長に寄与する姿勢を身につける。

50-2:ロールモデルとしての姿勢を学ぶ
後輩にとって見本となる行動を意識する。
練習態度や準備、努力の積み重ねを通じて、模範を示すことができることを理解する。
試合や練習での姿勢が、後輩の成長に影響を与えることを学ぶ。
失敗したときの対応や、困難を乗り越える姿勢が、後輩の参考になることを知る。
自分の行動がチーム文化を形成する一部であることを意識する。
リーダーとしての振る舞いが、周囲に与える影響の大きさを理解する。

「ロールモデルとしての姿勢を学ぶ」について考えます。
ロールモデルとは、他者の模範となる存在です。
フットボール部においては、後輩たちは先輩の姿勢や行動から多くを学びます。言葉だけでなく、練習態度や振る舞い、困難な状況での対応など、あらゆる面が影響を与えます。
リーダーとしての自覚を持ち、日々の行動が後輩に与える意味を深く理解していきましょう。

1.後輩にとって見本となる行動を意識する

ロールモデルとしての役割は、模範的な行動を日常的に意識し、継続することによって果たされる。
他者に影響を与える存在である自覚が必要である。

遅刻せずに行動を管理する姿勢
時間を守ることが日常の信頼に直結し、後輩にとっての基本的マナーの手本となる。

自主練習を継続して行う姿
見られていない時間にこそ努力する姿が、後輩のモチベーションを高める要因となる。

掃除や片付けを率先する態度
役割を問わず、気づいたら行動する姿が、チーム内に「当たり前」の基準を築く。

見本となる行動は、日常の小さな積み重ねである。
継続と自覚が信頼を築く鍵となる。

2.練習態度や準備、努力の積み重ねを通じて、模範を示すことができることを理解する

準備と努力は言葉以上に後輩へ伝わる指導である。
継続した態度が信頼を得て、自然と周囲の基準を引き上げる。

テーピングや備品の事前
準備を欠かさない準備に妥協しない姿勢が、練習への真摯な姿として伝わる。

ノートに練習や試合の振り返りを記録する
振り返りを習慣にしている姿が、思考する姿勢の模範となる。

ウェイトルームでも真剣に取り組む
人目がない場所でも全力で取り組むことで、上級生としての意識の高さを示す。

努力と準備の姿勢は、後輩にとっての“無言の教育”である。
信頼は積み重ねの中で築かれる。

3.試合や練習での姿勢が、後輩の成長に影響を与えることを学ぶ

本番や練習中の集中力・姿勢は、後輩にとって最も強い学びとなる。
勝敗よりも、真摯な取り組みが未来をつくる。

ミスの後に声を出して切り替える姿勢
自らのミスに責任を持ち、次に向かう姿が、後輩に対応の在り方を示す。

常に全力プレーを心がける
一つ一つのプレーに真剣な姿勢で取り組むことで、全体の士気を高める。

練習中の応援やサポートを欠かさない
他者への応援が、チームとしての在り方を示す学びになる。

取り組む姿勢が他者に与える影響は大きい。
背中で語るリーダーがチームに力を与える。

4.失敗したときの対応や、困難を乗り越える姿勢が、後輩の参考になることを知る

失敗を隠すのではなく、どう向き合い、どう乗り越えるかを示すことが、後輩にとって貴重な学びとなる。

試合の敗因を率直に分析して共有する
自らのミスを素直に認め、改善に努める姿が信頼を呼ぶ。

ケガのリハビリに前向きに取り組む
逆境を受け入れ、回復への努力を惜しまない姿勢が後輩に勇気を与える。

失敗後の人間関係を修復する行動
衝突後に自ら謝罪し、関係修復を図る行動が、誠実さの模範となる。

困難に対する姿勢が、人間性を映す鏡となる。
誠実な対応が周囲を導く力になる。

5.自分の行動がチーム文化を形成する一部であることを意識する

一人ひとりの行動が積み重なって、チームの「文化」ができあがる。
自分が文化の一端を担っているという自覚を持つべきである。

練習前後に感謝を言葉にする習慣を持つ
「お願いします」「ありがとうございました」を欠かさない態度が、文化の基盤となる。

清掃や備品整理を黙々と行う姿勢
見えないところで丁寧に行動することが、組織の質を高める習慣を育てる。

新人に優しく接する態度を示す
立場に関係なく、気配りを持って接することがチーム全体に波及する。

文化とは目に見えないが、日々の行動から確実に築かれていくものである。
主体性をもって良い伝統をつくる意識が求められる。

6.リーダーとしての振る舞いが、周囲に与える影響の大きさを理解する

リーダーの言動や態度は、周囲の基準や方向性に強く影響する。
その影響力を自覚し、慎重に行動すべきである。

目標を語るときに具体的なビジョンを示す
曖昧な理想ではなく、行動に落とし込んだ発言が周囲を動かす力になる。

チームのために厳しさを貫く姿勢
時には言いにくいことも伝える覚悟を持ち、信念を行動で貫く。

自ら妥協しない基準を守る
自分に厳しくあろうとする態度が、チーム全体の質を引き上げる基準となる。

リーダーの行動は、個人ではなく「空気」をつくる。
影響力を理解し、言動に責任を持つことが求められる。

アドバイス

ロールモデルとしての姿勢は、特別な能力ではなく、日々の積み重ねと意識から生まれます。
個人の行動は、常に誰かに見られ、学ばれています。
だからこそ、自分がどんな文化を広げ、どんな影響を与えたいかを考えながら、誠実に行動を重ねてください。
それが、信頼されるリーダーへの第一歩です。

この記事を書いた人

Matsuura Masahiko
Kansai University
KAISERS Football Team
LifeSkills 365 for All Kaisers related persons.

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