8-3:伝える力を鍛える

8週目:コミュニケーションスキル
【目 標】

効果的なコミュニケーションスキルを身につけ、チームメイトやコーチとの連携を強化し、チームの成功に貢献する。
これらの項目を通じて、学生アスリートがコミュニケーションスキルを高めチームの成功に貢献しながら自分自身の成長も実感できるようにする

8-3:伝える力を鍛える
言葉を選び相手に分かりやすく伝える方法を知る。
自分の考えや意見を感情に左右されずに冷静に伝える練習をする。
状況に応じ簡潔に具体的に指示や意見を伝える練習をする。
チームメイトやコーチに対する敬意を忘れず礼儀正しい言葉を使う。
困った時や問題がある時、助けを求める表現を知る。
ポジティブなフィードバックを与える事で相手を動機づける力を高める。

「伝える力を鍛える」について考えます。
チーム内での連携や個々の成長には相手に自分の考えや意図を正確に伝える能力が欠かせません。
伝える力は、競技生活だけでなく学業や将来の社会生活でも必要なスキルです。

1.言葉を選び、相手に分かりやすく伝える方法を知る

相手に伝える際、分かり易い言葉を選ぶ事が大切である。

専門用語や曖昧な表現を避け、具体的でシンプルな言葉を使う。
「もっとコール言え」ではなく「次の練習でサイン伝達の正確性を上げよう」と伝える方が具体的。

相手が理解しやすい表現を意識する事で伝わる効果が大きくなる。

2.自分の考えや意見を感情に左右されずに冷静に伝える練習をする

特に試合中や意見の食い違いがある場面では、冷静に話すことが重要である。

緊張した場面で「このルートの意図はこうだった」と落ち着いて説明する。

感情的になると相手に正確に伝わらないだけでなくチーム全体の雰囲気にも影響を与えてしまう。

3.状況に応じて簡潔に、具体的に指示や意見を伝える練習をする

緊急の場面や試合中は簡潔で具体的な指示が必要となる。

「もっと動いて」ではなく「パスを受けたらすぐに縦にあがる」と伝える。

状況に応じた言葉選びを心がけ、練習で具体的な伝え方の練習を積もう。

4.チームメイトやコーチに対する敬意を忘れず、礼儀正しい言葉を使う

どんな場面でも相手への敬意を忘れない事が重要である。

指摘する時でも「こうした方がいいと思う」と提案の形で伝える。

礼儀正しい言葉は、相手との信頼関係を築く基盤になる。

5.困ったときや問題がある時、助けを求める表現を学ぶ

自分一人で解決できない場合は、適切な形で助けを求めることもスキルの一つである。

「この部分が難しいので一緒に考えてもらえますか」や「アドバイスをもらえますか」と誠意を持って伝える。

チームメイトやコーチに相談する事でより良い解決策が見つかる可能性が高い。

6.ポジティブなフィードバックを与えることで、相手を動機づける力を高める

良いプレーや努力を見逃さず、ポジティブなフィードバックを伝えよう。

「今日のディフェンスは素晴らしかった!」や「そのピックアップはチームを助けたよ!」の声掛けをする。

ポジティブな言葉をかける事で、相手のモチベーションが高まり、チーム全体の雰囲気も良くなる。

アドバイス

▶伝える力を鍛える事はチームでの連携や信頼関係を深めるだけでなく自分自身の成長にもつながる。
▶言葉を選び冷静に意見を伝える努力を重ねよう。
▶また、礼儀正しい言葉やポジティブなフィードバックを意識することで、周囲との関係がより良くなっていく。

この記事を書いた人

Matsuura Masahiko
Kansai University
KAISERS Football Team
LifeSkills 365 for All Kaisers related persons.

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