8-4:感情を伝えるスキル

8週目:コミュニケーションスキル
【目 標】

効果的なコミュニケーションスキルを身につけ、チームメイトやコーチとの連携を強化し、チームの成功に貢献する。
これらの項目を通じて、学生アスリートがコミュニケーションスキルを高めチームの成功に貢献しながら自分自身の成長も実感できるようにする

8-4:感情を伝えるスキル
自分の感情を適切に伝える事で誤解を防ぐ方法を知る。
怒りや不満を建設的に伝えるための「アイメッセージ」(例:「私はこう感じた」)を活用する。
チームメイトに感謝や喜びを素直に伝える。
感情的な場面で冷静に対応するスキルを磨く。
感情を押し付けず、相手の気持ちに寄り添う事の重要性。
チーム内でお互いを励ます雰囲気を作る。

「感情を伝えるスキル」について考えます。
チームで活動していると、喜びや感謝だけでなく不満や悔しさを感じる場面も出てくるでしょう。
その感情を適切に伝える事は、誤解を防ぎ、チームの連携を保つために非常に重要です。
また相手の感情に寄り添う事で、チーム全体の雰囲気をより良いものにすることができます。

1.自分の感情を適切に伝えることで、誤解を防ぐ方法を知る

感情を伝えないと相手に誤解を与えたり、問題が解決しないままになることがある。

「何も言わずに不満をため込む」と相手が気づかず、問題が悪化する可能性がある。

「自分はどう感じているのか」を具体的に伝える事で、相手に正確な意図が伝わる。

2.怒りや不満を建設的に伝えるための「Iメッセージ」を活用する

アイメッセージとは自分の感情を主語にして伝える方法

「お前がミスをしたからイライラしている」ではなく「私はこのミスで困惑してしまった」と伝える

「アイメッセージ」を使う事で、相手に責任を押し付ける印象を与えず、建設的な話し合いができるようになる。

3.チームメイトに感謝や喜びを素直に伝える練習をする

感謝や喜びの感情を言葉にして伝える事で、相手との信頼関係を深めることができる。

「素晴らしいプレーだったよ」「あのピックアップに本当に助けられた!」と具体的に褒める。

ポジティブな感情を素直に表現することで、チーム全体の雰囲気が明るくなる。

4.感情的な場面で冷静に対応するスキルを磨く

試合中やミーティングで感情が高ぶる場面でも、冷静さを保つことが重要である。

深呼吸をして感情を整理し「何を伝えたいのか」を意識する

感情をコントロールする事で周囲にも落ち着きを伝えることができ状況を改善しやすくなる。

5.感情を押し付けず、相手の気持ちに寄り添うことの重要性を理解する

自分の感情を伝えるだけでなく相手の感情にも配慮する。

チームメイトが失敗を気にしている場合、「どう感じているのか教えて」と話を聞く姿勢を持つ。

相手の感情を理解し共感を示す事で、信頼関係がさらに深まっていく。

6.チーム内でお互いを励ます雰囲気を作る

感情を適切に伝え合うことで、チーム内で励まし合える雰囲気が生まれる。

試合後に「全力で戦った事が素晴らしい」と声を掛け合う。

チーム全体が互いの感情を尊重し、ポジティブな環境を作ることで、競技生活がより充実したものになっていく。

アドバイス

▶感情を伝えるスキルは、チームの一員として信頼関係を築くために不可欠なものである。
▶「Iメッセージ」や冷静な対応、相手に寄り添う姿勢を意識することで、コミュニケーションが円滑になり、チーム全体が前向きに成長していく事ができる。

この記事を書いた人

Matsuura Masahiko
Kansai University
KAISERS Football Team
LifeSkills 365 for All Kaisers related persons.

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