8-5:非言語コミュニケーションの活用

8週目:コミュニケーションスキル
【目 標】

効果的なコミュニケーションスキルを身につけ、チームメイトやコーチとの連携を強化し、チームの成功に貢献する。
これらの項目を通じて、学生アスリートがコミュニケーションスキルを高めチームの成功に貢献しながら自分自身の成長も実感できるようにする

8-5:非言語コミュニケーションの活用
表情や視線がメッセージを補強する役割を持つ事を知る。
話す時の姿勢や身振り手振りが相手に与える影響を知る。
アイコンタクトが信頼感を高めることを実感する。
自分のボディランゲージを意識し、ポジティブな印象を与える練習をする。
チームで無意識に発している非言語のシグナルを見直す。
練習や試合中における「サイン」や「合図」の重要性を再確認する。

「非言語コミュニケーションの活用」を考えます。
コミュニケーションというと言葉が中心と思いがちですが、実際には非言語、つまり言葉以外の要素が大きな役割を果たしています
表情や視線、姿勢、身振りなどは、言葉を補強し、相手に強い印象を与える重要な要素です。
特に競技生活では、非言語コミュニケーションが、プレー中の意思疎通や信頼関係の構築に直結します。

1.表情や視線がメッセージを補強する役割を持つことを知る

話している内容に合った表情や視線は、相手に自分の意図をより正確に伝える助けになる。

試合中に仲間を励ますときに笑顔を見せる事で相手にポジティブなエネルギーを与える。

▶指示を出す時に相手をしっかり見る事で信頼感を生む。
▶表情や視線を適切に使う事で言葉以上に強いメッセージを伝えられる。

2.話すときの姿勢や身振り手振りが相手に与える影響を理解する

姿勢や動きは話す内容の信頼性や自信を補強する。

まっすぐ立ち、適度な身振りを交えて話す事で、相手に説得力を持たせる。

▶話す時に背中を丸めたり手をポケットに入れたりすると、意図が伝わりにくくなる場合がある。
▶自分の姿勢や動きが相手に与える影響を意識し練習する。

3.アイコンタクトが信頼感を高める事を実感する練習をする

話すときや指示を出すときに目を合わせることで相手に信頼感や真剣さを伝えることができる。

練習中に指示を出す際、全員に視線を配る事で、全員が自分に注目していると感じさせる。

アイコンタクトは短すぎても長すぎても逆効果になる為、適切なタイミングとバランスを意識しよう。

4.自分のボディランゲージを意識し、ポジティブな印象を与える練習をする

ボディランゲージは無意識のうちに相手に印象を与えていることを知る。

試合中にうつむいたり肩を落としたりすると相手に自信がない印象を与えてしまう。

▶逆に、胸を張ってしっかりと歩く事でチームメイトにも自信を与えることができる。
▶練習中から自分のボディランゲージを意識し、ポジティブな印象を与える動きを習慣化しよう。

5.チーム内で無意識に発している非言語のシグナルを見直す

非言語のシグナルは、意識せずに発している事が多く、時に誤解を生むこともある。

腕を組むと相手に「距離を置いている」と感じさせる場合がある。

▶仲間に気づかれない内に「プレッシャーを感じている」と見られることもある。
▶チームメイトと話し合いながら、互いの非言語シグナルを見直し、改善点を探していこう。

6.練習や試合中における「サイン」や「合図」の重要性を再確認する

練習や試合中には、非言語でのサインや合図が素早い意思疎通に役立つことがある。

プラントでパスのタイミングを伝える、目線で次の動きを知らせるなど。

▶サインや合図がチーム全体で統一されていれば、練習や試合中の連携がスムーズになる。
▶チーム全体で非言語のサインを確認し、実践する習慣をつけよう。

アドバイス

▶非言語コミュニケーションは、言葉以上に相手にメッセージを伝える力を持っている。
▶表情や姿勢、視線などを意識することで、コミュニケーションをより効果的にすることができる。
▶非言語のスキルを活かして、チーム全員が一体となって目標を達成できる環境をつくろう。

この記事を書いた人

Matsuura Masahiko
Kansai University
KAISERS Football Team
LifeSkills 365 for All Kaisers related persons.

目次