9週目:責任感を育む
【目 標】
自分の行動に責任を持ち、チームの一員としての自覚を高める。
責任感を通じて、自身とチームの成長に貢献する意識を育てる。
責任感を身につけチームや個人としての成長を目指ざす。
学生スポーツにおいて、責任感は競技力の向上と共に人間性の成長に欠かせない要素である。
9-5:失敗に向き合う責任感
失敗から逃げず、責任を持って向き合う姿勢を知る。
失敗の原因を分析し次にどう活かすかを考える。
チームメイトの失敗をサポートする方法を話し合う。
責任感を持って失敗を認める事が信頼につながる事例。
試合でのミスを振り返り次回の練習で改善に取り組む。
責任を持って行動した後に得られる達成感や信頼を知る。
「失敗に向き合う責任感」について考えます。
スポーツにおいて、失敗は避けられないものです。
誰もが試合中や練習でミスを経験し、悔しい思いをすることがあります。
その失敗をどのように受け止め、次にどう活かすかが、アスリートとして、そしてチームの一員としての成長に大きな影響を与えます。
1.失敗から逃げず、責任を持って向き合う姿勢を知る
失敗を恐れたり、誰かのせいにしたりして逃げるのではなく、自分の行動として受け止めることが大切である。
「試合でパスミスをしてしまったが、自分の判断が間違っていた」と素直に認める。
2.失敗の原因を分析し、次にどう活かすかを考える練習をする
失敗は学びのチャンスと考える。
その原因を分析し、改善点を見つける事が重要である。
試合後にミスを振り返り、練習で同じ状況を再現し、修正のためのウォークスルーをおこなう。
3.チームメイトの失敗をサポートする方法を話し合う
チームメイトが失敗したときに責めるのではなく、どうサポートできるかを考えてみる。
ポジティブな励ましと再挑戦の機会を与える
チームメイトが試合中に重要なパスを落とした場合「次は絶対キャッチできる」「お前ならやれる」と声をかけて励ます。
▶更に練習後に一緒にパスキャッチの練習を提案し、成功体験を積ませる事で信頼感を高めつつ支援する。
失敗を振り返り、具体的な改善策を提案する
例えば、ディフェンスの選手がミスをして相手に大きなゲインを許した場合、感情的に責めるのではなく「ここが甘かった」「こう動くべきだった」と具体的な改善点を冷静に指摘する。
▶その上で、同じミスを繰り返さないように徹底的に練習を行い、責任感を持たせる。
▶このケースでは厳しさが必要だが、相手の成長を第一に考える姿勢が重要である。
失敗をチーム全体の問題として共有し解決する
特定のプレーで失敗した選手がいた場合、その選手だけでなくチーム全体で原因を共有し「どうすれば同じミスを防げるか」を話し合う場を作る。
▶これにより失敗した選手への過剰な負担を減らし、チーム全体が問題解決に向かう環境を作る。
4.責任感を持って失敗を認めることが信頼を生むことを知る
自分の失敗を認めることは、決して弱さではなく、負けを認める行動でもない。それは信頼を築く第一歩と認識する。
「ブロックをミスしたのはエイミングに対して、ステップの角度がおかしかったから、次は改善に取り組む」と公言する。
5.責任を持って行動した後に得られる達成感や信頼を実感する
失敗に向き合い、乗り越えた時に得られる達成感は非常に大きいものである。
試合でのミスを克服し次の試合で成功を収めた時の喜びを共有する。
アドバイス

